自宅飲みブレンデッドウイスキー更新。「レジェンダリー・スコット」という謎のボトルが目についたので、買ってみました。THE GARDEN アトレ上野店で1,188円(税抜1,080円)。
無難なブレンデッドスコッチを買うつもりが、この黒色の見慣れないラベルに「?」となり、思わず手に取ってしまいました。セブン&アイ限定のキャッチとともに、「トマーティン蒸留所が製造するブレンデッドスコッチウイスキー」と記されたネックレスが付いています。トマーティンゆえに、輸入は国分グループ本社。いつのまにか、こんなスコッチを販売展開していたのですね。
レジェンダリー・スコット 40%
- 香り…控えめな中に主張あり。入口は若干のヨード。レモングラス、ミントを乗せたレアチーズケーキ。
- 味…おとなしめ。甘い穀類、紅茶、レモンケーキ。
- 総評…若草のような、ハーバルな香り。フレッシュであり、シフォンケーキのような甘さも。花見から初夏にかけて飲みたい爽やかさ。
香りを嗅いだ瞬間、「んん!? これは知ってる匂いだ」と。ええと、なんだっけと記憶を手繰り寄せ、カティサーク×ホワイトホース×ティーチャーズを足して3で割ったような印象、と咄嗟に思いました。記憶の断片があるので、最初は混乱しました。
がしかし。飲み慣れてくると、意外なフィット感にとまどうほど。ヨーカドー系のスーパーやコンビニ向けのブレンデッドウイスキーと色眼鏡で括るには、ちょっと乱暴じゃないかというくらい、いい線行ってると思います。お求めやすさがすべてを補っている。こういうの、嫌いじゃないです。
ってか、これにネットで文句言っている人を見かけるけど、値段相応ってのがわからんのかね。
嫌ならコスパとやら重視して、シングルモルトでも飲んでくださいな。
近年リリースのシングルモルトは、飲みやすさに寄せた仕上がりが多く見受けられ、いにしえのボトルの味を知る人は腑に落ちないでしょう。いっぽうでブレンデッドウイスキーをはじめ、お気楽飲みやエントリーとしてのウイスキーは、大幅値上げせずにレベルを維持しているように思えます。
もちろん、「これがウイスキーかい」と首を傾げたくなる品物も中にはありますが、定義・条件を満たしているのであれば、公平に接したいなぁと今日も思うのです。