グレンモーレンジは大好きなシングルモルトウイスキーのひとつ。定番の6種類(オリジナル、18年、ネクタードール、キンタルバン、ラサンタ、シグネット)のうちのひとつ、ラサンタをいただきました。
グレンモーレンジ ラサンタ 12y 43%
- 香り…主張あり。ブドウジュース、カシューナッツ、バター多めのフレンチトースト。加水するとマーブルケーキに。
- 味…ミディアムボディ。耽美な酸味。麦芽、甘めのチリコンカン、レーズンシリアル、加水して桃。余韻は短い。
- 総評…甘酸っぱく、端緒のインパクトは大。徐々にこなれてくる。バーボン樽の甘さ主体だが、シェリー樽のフルボディな後熟効果で重軽どっちつかずの感。
@カドヤ黒門町スタンド
ラサンタ(Lasanta)とは、ゲール語で「情熱」の意。「グレンモーレンジ オリジナル」同様、バーボン樽で10年の熟成後、オロロソシェリーとペドロヒメネス樽で2年追熟させたもの。
シェリー樽で深みを出しているのでしょうけど、個人的にはオリジナルのほうが好み。このラサンタ、口に含めばシェリー樽の効果がはっきり分かるのですが、意外とボディはさほどでもない。アタックのインパクトはそれなりですが、あっという間にフェードアウトします。
モーレンジは樽遊びをたくさん行っていますので、余計なお世話ですが、うーん……。これであれば、同じくシェリー樽の18年を買います。多少値が張ってもね。バーボン樽かシェリー樽か、個人的にはどちらかに比重のメーターを振り切ってもらったほうがいいです。バランスを鑑みすぎると、水彩画みたいにトーンがぼやけるのでは? ま、この微妙な曖昧さ加減が良いのかもしれませんね。