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アイルサベイ スイートスモーク、当たりのローランドモルト。

これは好み!
ロイヤルロッホナガーに煙さをプラスした印象です。

アイルサベイ スイートスモーク(Ailsa Bay Sweet Smoke) 48.9%

  • 香り…ほのか。ココナッツミルクとタピオカ、みつ豆、さくらんぼ。後半だし巻き玉子、カスタードクリーム。
  • 味…粘っこい。胚芽のビスケット、海苔、レバーパテ、スモークサーモンのマリネ。余韻もしっかり。加水で白だしに。
  • 総評…人工的なスモーク。後半になるほどスモークが際立つ。あと伸びもすごい。少量の加水で甘さ増し。

89点

@カドヤ黒門町スタンド

アイルサベイ スイートスモークをテイスティング

ローランドのエアシャーにあるグレーンウイスキー工場、ガーヴァン蒸留所の敷地内にあるアイルサベイ蒸留所。
ガーヴァンはもともとブレンデッドスコッチのグランツやヘンドリックスジンを製造しており、1966年〜1975年にはモルトファンに名高いレディバーン蒸留所も敷地内で稼働していたそう。
所有はグレンフィディックでおなじみウィリアム・グラント&サンズ社。
ちなみに沖合のアイルサクレイグ島は、カーリングのストーンの産地でもあります。

で、2018年リリースの「スイートスモーク」ですが、こりゃ驚きました。
美味しいし、面白いです。
今年9月末に幸運にもボトルで入れられたのですが、今に至るまで楽しめてます。
オン・ザ・ロックでは甘さ増し増しになりますが、嫌な甘さではないのもまたよろし。

燻製香がうるさくなく、後から慌てて「おれもここにいるけど」って主張してくる感じ。
スイートスモークとは、なるほど光るネーミングセンスです。

瓶詰め直前のフェノール値が22ppmで、しかも最初の熟成にアメリカンのタシルタウン蒸留所のファーストフィルの小樽(25〜100リットル)を使い、その後通常サイズのバーボン樽に詰め替えるという、手の込んだ手法が用いられている。
「ウイスキーガロア」2021年10月号 VOL.28 より引用

……そうで、確かにアイラモルトとも内陸系モルトのピート感とも似て非なる感じなのです。
既視感あれど実は唯一無二って、離れ業な気がします。

ローランドが穴場な感じは、今は昔。
ウイスキーブームの影響もあり、蒸留所も目白押し。
今のスコットランドで最も新味を感じさせる地域なのかも。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性