レアボトルに会ったら、どうするか? お財布と相談した先は…。

昨日はハイボールと並行しての「ごはんもの」でした。その続き。ま、おなかが膨れたら、素敵な「デザート」と相成ります。

カクテルワークスのマスター・宮澤英治さんに「スコッチで面白いの、ありますか?」と尋ねて、目の前にゴトリ、ゴトリ…と並べられたボトル4本。ボトラーズやらオールドボトルやら。宮澤さんの解説を聞いて、にらめっこし、しばし逡巡。ムフフー。結局、このちっちゃな瓶を選んでみました。

そばに置いたモルトグラスは上下約10cm。どうです? かわいいでしょう。この、ちんまりとした350mmボトルの佇まい。あんまり見かけない大きさです。

 

キニンヴィ23y

キニンヴィ23y(ウィリアム・グラント&サンズ)

  • 香り…濃密で甘美。バニラ、トフィー。加水するとほのかにフルーツケーキ、柑橘系の香りがゆっくり開く。
  • 味…シェリー樽由来の甘さ。非常にリッチでシルキー。チョコレート、キャラメル、トフィーが回り、加水後はシトラスやオレンジピールの砂糖漬けも。まろやかさが長く続く。
  • 総評…芸術的。食後にじっくり楽しみたい。ストレートもしくは水を数滴で。
  • 次に飲むのは?…これで終えたい。強いて言えばグレンファークラス25y。

宮澤さんによると、現在、販売数量世界No.2のグレンフィディック、バルヴェニーの兄弟蒸留所のものだそうです。
ウィリアム・グラント&サンズ社の所有で、創業は1990年。比較的歴史は浅いですね。

2016年は申年だったせいか、モンキーショルダーというブレンデッドをよく見かけた気がします。キニンヴィはその原酒のひとつで、シングルモルトとしてリリースされるのは極めて稀だそうです。

初めてのお酒に挑むとき、初訪のBARのとき、オーダーしたいお酒の値段が分からなければ、ぼくは例外なく「ショットでおいくら?」と聞きます。だって、こわいですもん、会計が。ただ、今回はそのレアさゆえか、宮澤さんのほうから値段を教えてくれました。

1,600円

あ、そんなもん?と思いきや、「ハーフショットで」と。だよねえ。

ぼくはだいたいにおいて、飲むペースが速いのですが、これは粘りに粘って味わいましたよ。それこそ「舐める」感じで。

最後はマティーニで締めるつもりでしたけど、ヤメにしました。これはもう、このまま幸せにまどろみたい。そう思わせるに十分なシングルモルトでした。

というわけで、冒頭の問いですが。一期一会かもしれないから、飲むことにしています。

たとえ好みでなかったとしても、飲まない後悔より、飲む後悔。そうやって、語彙を増やしていきたいのです。