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瓶の移し替えで、シングルモルトが蘇生した件。

先日購入したシングルモルト「グレンファークラス パッション」について、コルクがダメだったので、その被害を最小限に食い止めるべく、瓶を移し替えました。
揚げ句このファークラス、個人的には当初まったく受け付けられないものでした。
「移管先」は、とうに飲み終えていたカードゥの空き瓶です。
漏斗を使って移し替えてから3週間あまり、成す術もなくダイニングの片隅に放置していたものを思い出し、ダメ元で飲んでみました。

結論から言いますと、まるで違う味になっていた。
美味しくなっていたんです、いやぁ驚きました。
冒頭写真がそのグレンファークラスで、もうまもなく飲み尽くしそうです。

いやぁ上の記事、感情的になってごめんねぇ、この記事撤回したいくらいです。

1か月弱、空気に触れさせただけで、こんなに違うもんかね。
「美味しくなっている」を少し突っ込みますと、エグみがきれいに消え去り、甘みだけが残った感じ。
穏やかで、良い飲みごろになっていたのです。

以前、新橋のあるバーテンダーの方からあえて「瓶を詰め替える」とは聞いていましたが、自分自身で体験してみると、その効果のほどがわかります。

たとえ「こりゃ今ひとつ」と思っても、諦めるには早いということですね。

その逆で、香味が良いオールドボトルや高額なウイスキーは、パラフィルムを巻いたりプライベートプリザーブを使ったりして、なんとか保存しようとしますよね。
それでも少しずつ抜けてしまうのは確かですから、ピークに飲んじゃうのが一番ですが、そのピークの判別が微妙なところ。
なる早で潔く飲んだほうがいいものもあれば、硬すぎて空気に少し触れさせないと難しいものもある。

結局この辺はプロにお任せで、外飲みするのが一番だなぁと思います。
自宅で飲むのであれば、たとえ想定と下回っても「仕方ない」と割り切ることが必要なんじゃないかな。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性