1泊2日で、実質24時間だけ富山と金沢に行きました。
その間、ほとんど飲んでばかり。
歯で噛んだものといえば「おつまみ」だけ。
富山で1軒、金沢で1軒、伺ったBARのメモを兼ねて紹介します。
BAR 白馬舘(富山)
1962年創業の老舗です。
富山駅から徒歩3分ほどのビルの2階にあります。
冒頭写真のジンリッキーに始まり、ウイスキーのオールドボトルちょぴっと、マンハッタン、サイドカーをいただきました(たぶん4杯だったはず)。
いただいたオールドボトル(後日書きます)の状態が驚くほど良く、つまり、かつての味わいを感じることができる心地よさ。
しかもオールドボトルは5種類ほど(いや、もっとか)、黒板メニューにしれっと書いてあります。
カウンターやバックバーには地元の銘酒・三郎丸蒸留所のウイスキー「十年明」ほか、国内外のウイスキーがズラリ。
老舗の趣がたまりませんし、初めて来たのに落ち着くんですよね。
マスターの内田信也さんは、日本バーテンダー協会(NBA)の富山県本部長ほか、富山県や北陸地方の飲食関連組合の要職を務める人。
ぼくのような旅行客は珍しくなく、中には白馬舘訪問を組み込んだ富山観光ツアーもあるとか。
秘密の小部屋が……?
でも店内はカウンターとテーブル席のみで、団体客が入れるような大きなスペースは見当たりません。
不思議に思っていると、内田さんが「秘密の場所を覗いてみますか?」と。
えええ、見せてくれるんですか、うれしいな。
下写真がその入口です。
禁酒法時代のスピークイージー再び、といった趣(あえて中の写真は撮ってません)。
広すぎず狭すぎず、清潔・整然としたスペースで、なるほどここなら団体客も受け入れられそう。
おしのびでVIPも使うそうで、訪れた著名人のお名前をお聞きしました。
いやぁ、めっちゃ楽しく長っ尻になってしまいました。
ありがとうございます。
広坂ハイボール(金沢)
2日目の金沢で訪れたBARです。
金沢21世紀美術館から徒歩5分ほどの路地裏にあります。
最初の1杯は城端IPAというビールを。
マスターが富山の地ビール「城端麦酒」で仕込んだというオリジナルだそう。
選べるハイボールは10種類以上!
店名が店名だけにウリはもちろんハイボール、というわけでハイボールを選びます。
「選ぶ」ほどあるハイボールは10種類以上、ハイボールカクテルは3種類。
うーん、変態だ。
- ヒロサカハイボール:スコッチ「デュワーズ ホワイトラベル」を使用した看板メニュー(800円)
- 昔のハイボール:サントリー角瓶+ソーダ(800円)
- メキシカンハイボール:プレミアムテキーラ+ソーダ(1,300円)
- 波の花ハイボール:スコッチ+奥能登・珠洲の塩(1,200円)
- 遠い島のハイボール:「ラフロイグ」使用だそうで、アイラ島のことですね(1,200円)
- スパイシーハイボール:とくれば「タリスカー」と黒胡椒ですよね(1,200円)
- ノルマンディーハイボール:カルヴァドスのハイボール(1,000円)
- イタリアンハイボール:グラッパのハイボール(1,300円)
- ちょっと贅沢なハイボール:マスターにおまかせ(1,500円)
- 生ハイボール:「生」っぽいハイボール、とのこと(1,000円)
- 凄く贅沢なハイボール:英国王室御用達のスコッチ。ロイヤルハウスホールドかなぁ?(3,300円)
ハイボールカクテルには、ポンピエハイボール(1,000円)、アメールピコンハイボール(1,000円)、ギムレットハイボール(1,300円)などがあります。
ぼくは「ヒロサカハイボール」と「波の花ハイボール」をいただきました。
波の花ハイボールはスコッチを使用とのことですが、まさかのシングルモルトでクライヌリッシュ14年。
ハイボールに使うとは「いやぁもったいない」と思うまもなく、これがグラスに付けられた塩と相まってバッチリな味わい。
クライヌリッシュの重さが作用して、濃ゆいハイボールといった様相です。
自家製スモーク3種盛り(1,500円)もマッチして、おかわりしまくりかねないキケンな状態に。
帰りの新幹線の時間も気になったので、かろうじて3杯で辞去しました。
というわけで、毎回のことですが、旅先の酒場巡りはやめられません。
次はいつ来れるだろうか。