関ヶ原の戦いから8年後の1608年は、北アイルランドのアントリム州にあるブッシュミルズ蒸溜所が、時のイングランド王ジェームズ1世から蒸留免許が与えられた年でもあります。
とはいっても記録に残るブッシュミルズの創業年は1784年。それ以前からウイスキーがアントリム州で密造されていたことは間違いないらしいですが。
そのオープン400周年を記念して2008年にボトリングされたウイスキーを飲んでみました。
ブッシュミルズ 1608 400周年記念ボトル 46%
- 香り…控えめ。麦、花梨、竹ぼうき、夏の運河。
- 味…ライトボディで程よい温かみ。リンゴ、パンケーキ、後口はブラックペッパー。
- 総評…ブラックブッシュやシングルモルト10年を想像していると驚くはず。全く違う味わいで、ブッシュミルズの期間限定コスプレといった感じ。
- 次に飲むのは?…グレンキンチー20y。
@カドヤ黒門町スタンド
モルト比率90%、グレーン10%という比率だそうで、ブッシュミルズにしてはややクセあり。というか果実感があるんですよね。3回蒸留の端正さはさほどでなく、かといって熟成感もほどほど。
このブレンデッドウイスキーは、一度アイリッシュのイメージを取り去ったほうがいいかも。年数表記がありませんが、もしかすると長期熟成の原酒も混ぜているのかもしれません。
世界最古を標榜するアイリッシュの雄による、ちょっとニヤリとさせる冒険お遊び。こういう企画モノを、他のアイリッシュウイスキーブランドにも期待したいところです。