若鶴酒造株式会社(富山県砺波市)の三郎丸蒸留所の見学の最後、とっておきの試飲の時間がありました。
試飲は蒸留所見学の楽しみのひとつですよね。
こんにちは、hirokiです。
今日は三郎丸蒸留所を見学した際に体験した、ウイスキーの試飲を振り返ります。
※すべて税込価格。
見学は若鶴酒造敷地内の「大正蔵」からスタートし、三郎丸蒸留所を見てから「大正蔵」に戻ります。
試飲は見学最後のお楽しみ。
大正蔵では7つの無料試飲と、5つの有料試飲を体験できます。
まずは無料試飲。
さっそく同社の日本酒「苗加屋(のうかや)」と、ウイスキーに梅を漬け込んだ「UMESKY(ウメスキー)」を体験しました。
後者は梅酒といって侮るなかれ、アルコール度数24度という、従来の梅酒のイメージを打ち破るパンチの強さがあります。
お次は三郎丸のスタンダードである、「サンシャインウイスキー」と「サンシャインウイスキープレミアム」を飲み比べ。
サンシャインウイスキーはアルコール度数37度とやや軽めですが、「プレミアム」とどちらが好みかは意見が分かれそうです。
個人的な感想を言えば、前者は焼酎っぽさのある原始のイメージ、後者はどこかノスタルジーを感じさせるウイスキーでした。
有料試飲は、ショップとイートインスペースがある隣の建物「令和蔵」で。
ショップでは日本酒やウイスキー(スコッチのオフィシャル、ボトラーズのボトルも)はもちろん、おつまみやグッズも販売しています。
カウンターを覗き込んでると、スタッフの方から「麦汁いかがですか」と声をかけられました。
訪れた人に、本日とれたての麦汁を振る舞っているそうです。
これだけでも十分お酒っぽくて、美味。
日本酒3種飲み比べ(1000円)ほか、お酒以外にもメニューがいくつかあり、一例として
・砺波野牛乳の酒粕アイスクリーム(400円、ウイスキーがけ+200円)
・富山湾のおつまみ3種(980円、下写真)
・仕込み水で淹れたコーヒー(400円)
など、ハンドルキーパーやお酒を飲まない人も楽しめるようになってます。
で、ぼくがいただいた有料試飲のウイスキーは次の2種類です。
ムーングロウ 10年 ブレンデッドウイスキー 43%(MOON GLOW First Release)
- 香り…ブドウ主体のフルーツ香。キャラメル、ガラス工房、麦わら、木桶の後に日本酒。
- 味…マイルドで飲みやすい。甘さが主体。穀物感とニッキ飴が入り混じる。
おやっ!と思ったのは、まさかの日本酒の香り。
これは飲んだ場所が、日本酒を製造する「昭和蔵」のすぐ隣にあるせいかもしれませんが……。
蒸留所マジックならぬ、蔵元マジック。
試飲15mlで700円。
三郎丸1990 シングルモルト カスクストレングス 59%
- 香り…若々しい。ピート、ワックス、木樽、メレンゲ。後ろのほうにエメンタールチーズ。
- 味…ねっとりとした舌ざわり。生姜糖、麦芽そのもの、リンゴ。
ピートを柱として、若さ、甘さ、スパイスなどハキハキとした主張があちこちに。
1990年の蒸留ですが、むしろ若々しさを感じました。
個人的には好み。
試飲15mlで1,200円。
@若鶴酒造 令和蔵
極めつきは「三郎丸1960 シングルモルト55年 カスクストレングス 47%」で、10mlで9,000円(!)。
こちら1瓶55万円で売り出して瞬時に売り切れたという、55年物です。
え、写真?ないですよ、だって飲んでないもん。
こういうときにケチっちゃうのが、ぼくでして。
飲んどきゃ良かった?いやいや、うーん、そうねぇ……。
あっという間の見学60分と、ショップでのくつろぎタイム、結局13時過ぎまでのんびりとしちゃいました。
親切に案内してくださったHさんとKさん、ありがとうございました。
素晴らしかったです。
また。
こちらは令和蔵のイートインスペースから見えた富山県産ミズナラ樽材の残り。
南砺市利賀産のミズナラで、樽材から残った木材は家具づくりや燃料として生かしているそうです。