前回(昨日)の当ブログは、帝劇の「ザ・ミュージカルコンサート」の記事でしたが、またその話題で。
この公演は、司会を井上芳雄さんが務めていたんですよね(プログラムA・プログラムC)。
こんにちは、hirokiです。
今日は司会、ホスト役としての井上さんの面白さについて触れてみます。
冒頭の写真は2年前の『エリザベート』公演時の帝劇全景です。
「ザ・ミュージカル・コンサート」は演出・構成的に3部構成。
第1回帝劇ミュージカルの『モルガンお雪』から1987年登場の『レ・ミゼラブル』までの第1部、『ミス・サイゴン』『ガイズ&ドールズ』などが日本初演された90年代ミュージカルの楽曲を軸とした第2部、2000年以降の『エリザベート』をはじめウィーンミュージカルやオリジナル作品を取り上げた第3部という内容。
井上さんは今回、司会として単なる曲紹介だけでなく、この3部構成を橋渡しするトークのホスト役としての役目も(もちろん数曲歌ってます)。
キャスト3〜4人とともにステージ上でトークを繋げていきます。
実はこのトークがけっこう面白くて、先輩後輩キャストに臆することなく、無茶ぶりや辛口の受け答えで混ぜっ返すトークに、ハラハラさせられました。
井上さん自身が出木杉くん的優等生のイメージですが、歴戦の俳優やアーティストと仕事していると、こなれるというか、やんちゃになってしまうのもむべなるかな。
一路真輝さんや花總まりさんに要らぬプレッシャーをかけ(もちろん冗談で)、後輩たちにはざっくばらん(というか投げやり)に接する。
個人的には、
- 朝夏まなとさんが述べた今回の抱負や思いを話したことに対しての切り返し
- 『レ・ミゼラブル』に出演している人と、そうでない自分との間には断絶があるという話(井上さんほどの人でも、やっかみのような感情があるのかね)
- 田代万里生さんが『エリザベート』の稽古中に体調不良に陥ったという生々しい告白に対し、まとめようがなくなり狼狽まくる様子
に大いにハラハラしたり、笑わせてもらったりしました。
まぁ、井上さんが現代の日本ミュージカル界を代表するスターであることは否定しようがなく、出演者全員とくだけたトークにできるのも手腕でしょうね。
ギョーカイの人は、井上さんを今後は歌い手や役者としてだけでなく、トーク番組の司会(ラジオパーソナリティとか)に本格的に起用してみたら面白いんじゃないかな。
地頭の良さと、良い意味で無遠慮な辛辣トークで新たな一面を見せてくれると思うんですよね。