日曜日の夜にアクセスしたYouTubeで「おすすめ」に、河野太郎防衛大臣のチャンネルが出てきたので、ちょっと覗いてみました。
こんにちは、hirokiです。
政治経済系の話題はここでは避けているのですが、河野さんの話が印象に残ったので、そのことについて少し。
番組は21時スタートで60分枠だったらしく、ぼくが見たのは始まってから45分スギの終わりごろ。
チラッと覗いてすぐ戻るつもりが、河野さんがちょうど天皇制の話題=女系天皇を容認とする私見を述べていたので、びっくり仰天。
結局そのまま最後まで視聴し続けてしまいました。
個人的に自民党の支持者ではないし、河野さんのファンでもないし、ましてや皇位継承問題についてどうこう言うつもりはありません。
何が言いたいかというと、
政治家はもっと自分の主張を肉声でアピールすべし
と思うのです。
いわゆる「ぶさ下がり」や記者会見での政治家の発言は、一部を切り取られがち。
本音の部分はオフレコの記者懇談会でのみ開陳され、結局それが報じられることはない。
かといって有権者が遊説や立会演説会なんて足を運んだところで、政治家は聴衆の耳ざわりのいいことしか言わんですよね。
自分のポリシーを包み隠さず明かすには勇気が必要と思いますが、河野さんのYouTubeチャンネルはいいと思いますよ。
事前に募った質問のほか、YouTubeのチャットに流れている質問を拾って答えるあたり、まさに現代の政治家だなぁと。
記者会見で記者からの質問を無言でスルーしたのはダメですが、このYouTubeでの率直な受け答えには好感を持ちました。
問題は、大臣として答えるのか、いち政治家として答えるのかということ。
「公人と私人の区別」と言いますが、大臣としての重い職責と、これを担う政治家個人としての政治信念は区別されるべきで。
以前ココをごっちゃにして、たとえば法務大臣なのに死刑命令しないというトンデモ大臣がいましたが、ありえない話です。
YouTubeのように拡散されやすいプラットフォームの動画番組では、政治家は発言にいっそう気をつけねばなりませんが、アーカイブでひととおり見た感じ、河野さんは比較的自由に発言している印象を受けました。
河野さんの場合は「異端児」と呼ばれていたころと違い、閣僚としての立場は、理想と現実の狭間で息苦しいんじゃないかなぁとも勝手に想像します。
かねて「脱原発」という主張を聞いたときは、自民党にもこんな気骨ある人がいるんだと感心したものです。
個人的に自民党自体の印象はかなり悪いですが、代議士を個別に見ていくと、中には共感できる人もいるはずですし、いると思いたい。
今、YouTubeでチャンネルを持っている政治家は、国民民主党の玉木雄一郎代表くらいですかね。
党や支持母体など、厄介なしがらみはあるかもしれませんが、こういう動画でもっと主張してほしいと思います。
【2020年8月28日追記】
と思いきや、安倍晋三首相が辞意表明だそうで、これまた仰天。
野党の体たらくには失望しかないですが、せめて次の首相にはリーダーシップの発揮と、横暴な他国家にモノ言える人になってほしいなと願います。