「死は逃げ場ではない!」とは、ミュージカル『エリザベート』で黄泉の帝王トートがヒロインを突き放す名セリフですが。死ぬのは極端にしても、日ごろから逃げ場を作っておくのは大事です。
公私を問わず、つらいことがあったとき、キツイとき、そこから逃れられる場があると全然違います。自己肯定感が得られるというか、自分の存在を是認できるのであれば立派な「場」です。オンラインかオフラインかは重要ではありませんが、どちらのチャネルにも逃げる場があれば尚可です。
オンラインなら、このブログに向き合っている時間。オフラインなら、親しい人と過ごす時間や、酒場で過ごす時間、趣味の活動をしている時間。個人的にはそんな感じ。これをいろいろ混ぜこぜしながらやっていく。
逃げというとどうしても現実逃避とか、困難に対峙しないとか、ネガティブな面が強調される場合もありますよね。でも、現実に直面しない人などいません。当たって砕けたり、折り合いをつけたりしながら日々を送っているわけで。ぼく自身は、ちゃらんぽらんなので、物事をシリアスに考えません。けど、それでも逃げたくなるときはあります。
そういうときに「場」は大事。これがないと、いつもロダンの彫刻像のように考える人と化さねばならない。結局ネガティブな思考停止に陥るくらいなら、最初から逃げてしまえばいいのです。逃げているうちに、やがて心的ニュートラルに戻ります。そういうことの繰り返しなんじゃないかな、人生って。若輩者が言うのもなんですが。