ブレンデッドスコッチのバランタイン30年をいただきました。
バランタイン30年(Ballantine’s 30yo) 40%
- 香り…しっかり。入口は湿布、バターたっぷりパンケーキ、その後にメイプルシロップがかかる。カスタードシュークリーム。始終、後ろに横たわっていたのは植木鉢の土っぽさ。
- 味…酸味と苦味の綯い交ぜ。クローブ、焦がしたバター、アップルティー、シトロネット。ほんのりシナモン。
- 総評…数滴加水しても変わらず、意外にパワフル。いっぽうで香味はデリケートで、ギリギリのところで主張しない設計にしてあるかのよう。
82点
@カドヤ黒門町スタンド
バランタインのうち長い熟成年数は、17年と21年と、最長熟品たる30年です。
比べちゃいけませんが、ジョニーウォーカーの最高峰であるブルーラベルよりも、しっかりしている。
換言すればジョニ青のほうがスルスルーッとして「水に近い」印象です。
このバランタイン30年、ネットの評は一様に大絶賛ですが、個人的には「いたってノーマル」で無味乾燥としたもの。
どっしりしている反面、香りも味も複雑怪奇というよりは、繊細でどれもはっきり指紋を残さない用心深さです。
なんかこう、役人の書いた隙のない公文書というか、霞が関文学的というか、決定打に欠けるんです。
それこそがブレンデッドウイスキーの特性なのですが、その本質をようやっと垣間見た思いです。
同じバランタインでも個人的には17年、21年を初体験したときのほうが良い意味でビックリマークだったなぁ。
正月ということで、またしばらくは平日の外飲みが難しいそうなこともあり、奮発しました。