ここでざっくばらんにウイスキーのことを書いていますが、自分がおなじみのBAR(バー)はウイスキーの品数は関係ないです。詰まるところ、通うBARとは「居心地、雰囲気のよさ」「マスターと話が合う(マスターが話を合わせてくれる、とも)」「距離的に行きやすい」あたりかなと思います。バーについては、いずれちゃんと書くつもり。気合いが入りすぎてしまい、長文になるのが目に見えているので、あはは。
で、見かけないボトルが店で並んでいると、いつもはシェーカーを振ってもらうマスター、バーテンダーでも「それ、ください〜」とウイスキーのボトルを名指ししてしまいます。この日いただいたのも、そんなひとつ。キャンベルタウンモルトのスプリングバンク、少し前の時代のボトルです。
スプリングバンク12年 シェリーウッド 52%
- 香り…コケモモジャム、アプリコットデニッシュ、クロスグリ、シュークリーム。時間が経つとキャラメルに。
- 味…ミディアムボディ。麦芽、岩塩、カルダモンシュガー、唐辛子。フィニッシュ早くショートブレッド。後半に黒胡椒。
- 総評…食後や仕事終わりにピッタリ、癒しの美酒。甘さ主体ながらバンク特有の塩気もあり、そのバランスが楽しめる。
@燐光
こちらはごく最近の1990年蒸留、2003年ボトリング、1799本のアウトターンと記されています。前時代の骨董品ではありませんが、いただいてみると、なるほど現行品とは「やはり違う」となります。
ただシェリーウッドならではの特徴は控えめで、良いところ取りといった印象。深みはあってもタンニン由来の渋みはほとんどなく、アメリカン・ホワイトオークのシェリー樽なのかなと想像しました。本来のスプリングバンクの飲みやすさプラス、より深いところを突いてくる。いい意味で期待を裏切られるシングルモルトでした。