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男ってのは弱くて脆くて、しょーもない。

緊急事態宣言下の銀座をハシゴして週刊新潮に撮られてしまった議員先生、もう何をか言わんや、ですね。

個人的には、いつ何時でも飲みたいので、夜の街を徘徊したい気持ちはわからんでもないです(ってか分かる、ははは)。
ただ、この人は一般市民とはワケが違い、国民に負担を強いている大本営側なわけで。
ましてや20時以降、そりゃあバッシングされますわな。
脇が甘いというか、もっとうまくやれよと。

ところで、縁がないので全然わからんのですが、議員先生がお出ましになった高級クラブって楽しいんでしょうか。
いや、楽しいと感じる殿方がいるから商売が成り立つのでしょうけど。

そのむかし、駆け出しのころに先輩や上司に連れられて行ったキャバクラ、楽しかった記憶が全然ないんです。
連れてってもらった手前、申し訳ないのですが、正直いい勉強をさせてもらったという程度。
気を遣うばかりで、楽しいどころか、早く帰りたくて仕方なかった。
上司だけでなく、その上司に酌したりタバコに火を点けたりするキャストさんにも気を遣うし。

自分がペーペーだから当時は楽しめなかったという側面はあるでしょう。
それから10年以上経って、自分が中年になったある日、キャバクラというところに付き合いで行ってみて、やっぱり全然楽しくない。
なんでこっちが気を遣わなきゃいかんのだ。

「座るだけでいくら」という高級クラブと、カジュアルなキャバクラは違うぞと聞こえてきそうですが。
自分が偉くなってお金に余裕ができたとしても、どちらにも行かないだろうなぁ。
なんかもう、虚飾虚栄に満ちた社交場って感じだけでイヤだな。

「金の切れ目が縁の切れ目」を地で行く世界じゃないですか。
現実で好きな女性を見つけて遊ぶほうがいいと思います。
お大尽であれば、お店ではなくて、私的に自由に複数の異文化交流(?)を楽しめばいいのに。

それでも殿方がネオンに群がる虫のように集まるのは、プロの女性を口説くという下心ではなく、むしろ
「自分の自慢話を聞いてほしい」
「おれはこんなにすごいんだ」
「だから、おれのことを持ち上げろよ」
という承認欲求を満たしてくれるから……なのでしょうねぇ。

現実世界では孤独で、誰も自分に対してホンネを言ってくれないし、相手が本心からチヤホヤしているわけでない。
それどころか、会社や家庭で鼻つまみ扱いされてるかもしれない。
すがるものといえば地位とカネだけ。

結局のところ、寂しいんですよね。
それを紛らわせるために行くだけだと思うんですよ、違います?(反論カモン)
ゴルフを同伴させたり、パーティを開いてあげたり、プレゼントを贈ったり……これら突き詰めればそういう代償でしょ?

ぼくだって寂しがり屋なんで人のこと言えませんが、お大尽が行くところには縁もないし、縁を作ろうにも懐が許さない。
自分で飲む酒はなんとかポケットマネーでやり繰りしているくらいで、領収書を切ってもらったためしもない。

それでもコト足りてますよ、はい。

おっと、なんかクラブやキャバ批判になっちゃいそうだ。
いやこれらを否定するものではなく、キャバクラだろうがホストクラブだろうが、楽しければ各自めいめい行けばいい。
ただなんというか、人、とりわけ男ってやつは(もちろん自分も含め)——寂しさを隠せない脆い生き物だなぁ、と。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性