有楽町・よみうりホールで行われた『第三回オール日芸寄席〜おっと天下の日大事〜』(2021年2月23日)に行ってきました。
出演は高田文夫、宮藤官九郎、三遊亭白鳥、春風亭一之輔、立川志らくといった日本大学芸術学部(中退含む)OBの皆さん。
てっきり高田さんを除く全員が高座に上がるのかと思いきや、少し事情が違いました。
前半は、まんじゅう大帝国というコンビ漫才の後に、白鳥さん、志らくさんの順で落語。
白鳥さんは天皇誕生日だけに、「隅田川母娘」という新作落語を。
やんごとなき出自の少女・あいこがお忍びで浅草に繰り出し、地元のおじさんたちと交流。
あまりの楽しい体験を共有すべく、次の日に母・まさこを連れて冒険――という危ない話でありつつも、メルヘン調であり、映画『ローマの休日』を彷彿させるものもあり。
しかしネタがネタだけに、この日収録していた配信からは外れるようです。
志らくさんの『親子酒』後、休憩を挟んで第2部へ。
この後半は高田さんをファシリテーターとして、出演者全員が壇上でキワドいトークを繰り広げたトークショーの趣でした。
日芸があまたの芸能人の人材養成工場であることは知っていますが、この面々を見ただけで相当ユニークな集まりだとつくづく思います。
男子校チックなノリであり、内輪ノリであり、ラジオ乗りであり……とゆるい結束、ゆるい愛校心を垣間見た感じでした。
学校くくりでのイベントなんてクローズドなものと相場が決まっていますが、これくらい有名な人が集まると壇上映えが違いますね。
この後半でクドカンさん、一之輔さんが落語を披露するのかと思いきやトークのみで、かなり残念。
今回で第3回ですから好評なのでしょうけど、落語はやってほしかったかなぁ。