結論、満足したらそこで試合終了ですよ……と。
反省と自戒を込めて。
その分野や物事を多少知っただけなのに、自分が「通人である」と勘違いしてしまいそうになること、ありませんか?
でも対象について調べたり、確かめたりして「接触機会」を増やしていくほど、自分の得たことがグラつくんですよね。
本業から趣味娯楽にいたるまで、今では
知れば知るほど分からなくなる
のが正直なところです。
さも自分が知っているテイで、これは「初心者」「上級者」「経験者」と選別するのはオカシイ。
だから「教える」なんて表現も極力使わないようにしています。
セミナー講師も務める、ある作家さんは「教える」という文言を使わずに別の言葉で受講者に接しているとか。
教えるつもりが教えられていた、なーんてことは珍しくないですからね。
通を気取るのは「半可通」といって、最も馬鹿にされる行いと、ある噺家さんがツイートしていました。
そこに「通う」ほどのめり込むから「通(ツウ)」なのであって、中途半端がいちばんかっこ悪い。
大したバックボーンやエビデンスもないのに自分を大きく見せるのは、野暮以外何者でもありません。
だから今後「初心者」などという表現は、自分のブログでは使わないようにします。
サイト内検索するといくつか記事がヒットするのですが、それは自戒を込めて修正せずに残しとく。
永遠のビギナーとして、これからも探求していきますよ、いろいろと。
満足したらそこで成長はストップするのです、怖いよねぇ。
ついでにもうひとつ。
「初心者向け」に類似する反対表現で「ご存知の通り」も、なるべく使わないようにします。
これは「知識があるあなたに対し、失礼にならないように慮っていますよ」という隠された意味があるのですが。
仕事仲間ならともかく、不特定多数に接するときに相手が知っている前提もおかしな話で。
ことほどさように、言葉は難しい。
けれども相手ファーストで伝達も考えると、考えすぎるくらいでちょうどいい、とも思うのです。