ディアジオのワールドクラス 日本ファイナルを視聴。

見ているほうがドキドキしたし、感動しちゃった。
世界規模のバーテンダーコンペティション「ワールドクラス」の日本大会ファイナルの模様をYouTubeで録画視聴しました。
さすがにコンテストの決勝に来るバーテンダーだけに、終わってみれば皆さんプロの技のオンパレード。
プレゼンテーションの観点からも楽しめました。

2021年の第1部は「Ron Zacapa & Bulleit Bourbon Challenge(ロンサカパ&ブレットバーボンチャレンジ)」。
ラムのロンサカパとウイスキーのブレットバーボンを用い、「オールドファッションド」のツイストカクテルを2種類作りなさい、というお題。
ファイナリストの10人が代わる代わる登場し、準備時間3分、プレゼン時間5分でカクテルを作ります。
審査内容は不明ですが、アイデアとオリジナルのクリエイティブ性、ベースの2種類の活かし方と実際の香味、仕上がりの美しさなどが見られると思われます。

第2部は「Speed & Taste Challenge(スピード&テイストチャレンジ)」。
制限時間5分で6種類のベーススピリッツを使用したカクテルを6杯作りなさい、というお題。
スピリッツはケテルワン、タンカレーナンバーテン、ドンフリオブランコ、シングルトン ダフタウン12年、ロンサカパ、ブレットバーボン。
速きゃいいというものではなく、カクテルの難易度も考慮されるとのこと。
万一ミスったときにどのように挽回するかも見られるそうです。

第1部が創作力なら、第2部は実務力を見られるということでしょうか。
そして、じっくり手技を見るのが第1部で、作るスピードと技巧を見るのが第2部といった感。

特に見ていて楽しかったのが第2部で、ダブルシェイクやダブルステアだけでなく、右手でステア&左手でシェイクとか、エクストリームな技が次々に飛び出します。
ただし持ち時間5分では、ミスったときに挽回が極めて難しいとも分かりました。

いいなぁと思ったのが審査員(業界の重鎮や歴代優勝バーテンダーなど)が出場者に対して、高圧的でなく真摯に接していたこと。
ただでさえ緊張しているチャレンジャーを見守ってあげていて、盛り上げるところは盛り上げ、ときに鋭くも華を持たせるような質問を投げかける。
配信でも観客がいるからという事情もあるのでしょうけど、優しいなと思いましたよ。

個人的にはLAMP BARの高橋慶さん、コンラッド東京バー&ラウンジ トゥエンティエイトの宮地信吾さん、夜香木の木場進哉さんのプレゼンが良かったなと。
オールドファッションドへの敬愛、創作カクテルに極端な突飛さはないものの堅実であること、プレゼンの安心感が理由。
木場さんや高橋さんは最後の最後で「このカクテルは誰々さんに」と完全に飲む人(審査員それぞれ)のことまで考えていた。
宮地さんは所作が美しく無駄がないのと、滑舌よく聞き取りやすかったですね(ルックスが良すぎるぞ)。

そのほか気づいたことは

  • よく出てきたワード:インフューズド、マドル
  • 審査員は出場者の手元までは見ない。見えない位置で審査している
  • 出場者はプレゼンの最初、自分の勤務するBARと名前を名乗ったほうがいいと思う(人によってまちまち)
  • 制限時間ギリギリより、少しでも余裕があるほうが印象が良い
  • 出場者が審査員やその場にいるスタッフに拍手を求めるのは感心しない。それは見ている人が自発的に行うもの

使用する素材からレシピはもちろん、ビルドかシェイクか、どんなグラスを選ぶか、飲むシチュエーションや誰が飲むかまで、すべてにおいて意味があるということ。
おそらくは血のにじむような練習をしてきたであろうファイナリストの皆さん、おつかれさまでした。
お店に行ってみよっと。

この記事を書いた人

hiroki

Webの中の人 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性