銘柄でマイフェイバリットスリーを選ぶのであれば、シングルモルトウイスキーの中で間違いなく入るのがロングロウです。なぜ好きかと聞かれても答えに窮すのですが、強いて言えばストロングで、多面的な特徴があるところでしょうか。その18年をいただきました。
ロングロウ 18y
- 香り…強くチクチクと鼻腔を刺激する。塩漬けしすぎたベーコン、キッパー、クランベリー、煉瓦塀、奥のほうにビート。
- 味…ミディアムボディ。一味唐辛子、レッドカラント、グーズベリー。後口はホットで辛い。余韻は中程度。
- 総評…パワフルで複雑、鋭角的でもあり柔和でもあり、多面的な表情を映す。雨の降った後の練塀のような匂いも感じさせる。
@鎹
輸入元のウィスク・イーのサイトによると、「シェリー樽60%、バーボン樽40%」を使用(2017年リリース)。シェリー樽はリフィル樽ということで、その影響度合いは濃くないのかなと思いましたが、このシャープでタンニンな触覚は、ヨーロピアンオーク由来なのかしらん。それを、1stフィルのバーボン樽で軌道修正し、バランスをとったというところでしょうか。
この18年も本数限定、毎年少量生産です。ロングロウはワイン樽のリミテッドが素晴らしいのですが、あまり見かけませんね。スプリングバンク蒸溜所のスプリングバンク、ロングロウはどちらも好きですが、これからはより手が届きにくくなることでしょう。ま、「たまーに飲める」くらいの限定本数くらいが、いちばんありがたみがあるのかもしれません。