フィンラガン オールドリザーブ、焦げたビスケット。

フィンラガン オールドリザーブ

ベタなアイラであり、いわゆる「アイラ島的な」モルトの特徴を気軽に感じるにはうってつけです。

フィンラガン オールドリザーブ(FINLAGGAN OLD RESERVE) 40%

  • 香り…ほどよい主張。正露丸、タール、シリアル、レモンからのグラス残りはゴム。加水するとホワイトアスパラ。
  • 味…ねっとりとして塩辛い。鰹節、ナツメグ。後口は煮りんごで、ほんのりと甘く優しい余韻。加水で焦げたオートミールビスケット。
  • 総評…正露丸の香りと口当たり。アタックこそ強烈だが、飲むにつれ落ち着く。ワンショットゆっくりで飲めば変化が愉しい。

85点

フィンラガン オールドリザーブをテイスティング

自宅飲みシングルモルトとして購入。
700mLボトルお値段2,982円(税抜)ですよ、あぁなんて手ごろ!

お求めやすさからすれば、アイラの総合的な香味特徴をとらえたモルトの選択肢として◎(二重丸)です。
銘柄名から中身はカリラと推察できますけど、このオールドリザーブはパワフルで正露丸チック。
「ラフロイグじゃね」と勘違いしそうです(そうであったらウレシイくらい)。

フィンラガンを送り出すのは、グラスゴーに本拠を置くヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーリミテッド。
旧モリソン・ボウモアでセールスディレクターとして活躍したブライアン・クルックさんとその妻が1992年4月に創業。
同社傘下の会社ではクーパーズ・チョイス(COOPER’S CHOICE)、アイリーク(ILECH)、アイラ・ストーム(ISLAY STORM)、スモーク・スタック(SMOKE STACK)といった、蒸留所を明かさない銘柄を数多く手掛けています。

日本円で税込3,000円台で買えるオフィシャルのアイラモルトは皆無ですが、銘柄を伏せることで廉価版を実現できるなら、個人的に「いいんじゃね」と思います。

今以上に需給がひっ迫する?
もうすでに「原酒不足」といわれているのですから、「いいんじゃね」です。

インデペンデントボトラーからムーブメントが勃興すれば面白いですけど、そこまでの影響力があるボトラーさんは現時点でないですね。
老舗のゴードン&マクファイル(G&M)でさえ、一般では「は?」ってな感じでしょう。

お酒の場合はマーケティングに力を入れられる大手が仕掛けて派生するものですから。
それで裾野が広がって飲み手が増えれば、メーカーはもとより、独自解釈で切り売りするボトラーや、酒販会社やBARといったベンダーも潤う。
ぼくみたいな一端の呑助も選択肢が増えて、全方向Winなわけです。

酒屋さんではオフィシャルボトルに目が眩みがちですが、この機会にボトラーにも注視してみるか。

この記事を書いた人

hiroki

Webの中の人 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性