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ですべらで「2017春のシングルモルト3種」テイスティング。

ですぺら 2017年春のシングルモルト3種

まず自分で指名することがなさそうなものを飲む。知識を深める体験と、新たな価値観を得るための体験です。

温かくなってきたこの時期に飲むプリフィクス。店主・中村元昭さんチョイスの2017年春のおすすめ3種、いただきました。順を追って振り返ります。

【1杯目】
カーンモア ブレアアソール5y 46%

  • 香り…柑橘、シトラス。フローラル&フルーティ。
  • 味…スィートでリッチ。メイプルシロップ、キャラメル。後半ドライで余韻は中程度。
  • 総評…5年と思えない濃密さ。食後酒にしてもいいくらいだが、おやつでパンケーキとセットにしたい。

カーンモア ブレアアソール5y

「セレブレーションカスク」という、ちょっとお高いシリーズを出しているボトラーズのモリソン&マッカイ。こちらの「カーンモア」は、いわゆる普及版だそう。中身はブレアアソールで、シェリーバット5年熟成です。

中村さんは「懐かしさと可愛らしさ。春を思わせる若干の土っぽさ。シェリーバットなのに軽やか。他方、若さゆえのもの足りなさがない」と解説してくれました。

それにしても、年数ってなんぞや。オフィシャルの12年よりずっといいと思ってしまいました。より多くの愛好家に訴える分、オフィシャルは蒸留酒の個性が覆い隠されてしまうのかもしれません。

【2杯目】
スコッチモルトウイスキーソサエティ マノックモア9y 58.2%

  • 香り…ベリー系のフルーツ。ダークチェリー。
  • 味…酸味がかっている。チョコレート。ブドウ。
  • 総評…度数が信じられないほど軽く、複複雑怪奇な甘さ。

スコッチモルトウイスキーソサエティ マノックモア9y

これが軸になる2杯目。中村さん曰く「ボディに透明感とユニークなコクあま。軽やかで透明感。10年未満でよくまとまっているよね」。

ファーストフィルのバーボンカスク使用。シングルカスクでカスクストレングスでソサエティの目利き付き。うん、確かに面白い。

【3杯目】
タリバーディン20y

  • 香り…青草、後半にファッジ。
  • 味…ほのかにナッツ、マジパン。ふわっとしたスフレの甘さ。
  • 総評…香りは涼やかだけど、味は甘やか。アロマフレーバーの矛盾感もまた楽しい。

タリバーディン20y

ブルゴーニュのワインで有名なフランスの会社の傘下となったことで、マーケティングも見直し。以前飲んだワインカスクはその影響かも。この20年物は今のオーナーになって発売されたそうです。詳しいルポがこちらにあります。

「フラワーはなく清涼感。青くささと木のニュアンス、新枝。20年ならではの土っぽさで、皐月のこの時期に合わせた」と中村さん。

他のお酒の邪魔をしない柔らかさで、ぼくはハーブの香りとまとめてしまいましたが「柔らかいセージ。バジルやオレガノほどクセがない。一段違う柔らかさ」と分解してくれました。中村さん、すごい…。

ですぺら タリバーディン

オールドボトルとも飲み比べさせてもらいましたが、どちらも風味よくスムース。まだまだ行けそうなところで、あえて締めました。

次は何を軸に、どんなコーディネートで飲もうかな。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性