教授を意味する「プロフェッサー」ですが、このボトルは「カクテルの始祖」ともいわれるバーテンダー、ジェリー・トーマスをリスペクトしたジンです。
カクテルとしてでなくストレートでいただきました。
プロフェッサー ムッシュジン(IL GIN DEL Professor Monsieur) 43.7%
- 香り…石鹸を入口にバニラ。ジュニパーベリー、シナモンやカルダモンのスパイス、オレンジサバラン。
- 味…甘さ優勢で複雑。柑橘系フルーツ、黒胡椒、バルサミコ酢、後口はソーダ飴。
- 総評…柑橘主体だがスイーツやスパイスも多数押し寄せる。カクテルよりもストレートやロック、ソニックなどが良さげ。
85点
@Willow’s
イタリア産のクラフトジンで、造り手はトリノ近郊のアンティカ・ディステレリア・クオリア社。
この「デルプロフェッサー」はベルモットメーカーのフェデリコ・リカットとカルロス・クアリア、ローマの有名BARジェリー・トーマス・スピークイージーのコラボで造られたそう。
「ムッシュ」のほか、より華やかな「マダム」、いにしえのオールドトムジンに近い「クロコダイル」がシリーズ展開されています。
で、この「ムッシュ」は、ウイスキーのような濃いめの色とは裏腹にマイルド。
ジン特有のキツさはありません。
目下隆盛を極めるクラフトジン、リッチコンテンツに振っているものによく出くわします。
雑味がなくポーカーフェイスなロンドンドライジンとは対象的ですね。
「プロフェッサー」とは19世紀アメリカの伝説的バーテンダー、ジェリー・トーマスの愛称だったそうで。
このラベルに描かれた人物がおそらくその人で、フリークショーを行ったバーナム・アメリカン・ミュージアム内のサロンバーを開いたといわれています。
ピンときたあなたは映画に詳しいですね。
ヒュー・ジャックマン主演で興行師P・T・バーナムの半生を描いた米映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年)のバーテンダー!? という話になったんだけど、もう覚えてないや、また観なきゃ。