テラコッタというか、フラゴンという陶製のデコラティブな瓶に詰められた中身をひとくち、いただきました。
おそるおそる口にしましたが、意外なほど違和感なし。
むしろ特徴がなさすぎて、もう少しダーティなキャラがほしかったくらいです。
マンローズ キング・オブ・キングス(James Munro & Son Ltd. Munro’s King of Kings) 43%
- 香り….溶剤、カルメ焼、グレープフルーツ、黒胡椒。
- 味…ボディは軽い。スパイス、カラメルソース、メントス。加水で氷砂糖、出汁っぽさ。
- 総評…ヒネ香はなく、むしろ人工的な甘さとスカスカした感じ。古酒の片鱗あるノーマルといった感じで、これはこれで面白い。
84点
@Willow’s
ラベルだけ見て一瞬、「ん!? ジョン・デュワー&サンズ?」などと読み違えたのは、老眼進むこのワタクシ。
造り手はエディンバラにほど近い港湾都市リースのジェームズ・マンロー&サンズ社。
同社は1905年から禁酒法直前の1919年まで、米国の親会社に代わってダルウィニー蒸留所を運営したらしく。
であれば、以前はダルウィニーが入っていたのでしょう。
こちらのボトルはオールドパーを製造する同社子会社のマクドナルドグリーンリース社にようるもので、原酒にはグレンダランやクラガンモアが使用されていると考えられます。
造り手の歴史はそのままリリース当時から現在のシングルモルトまで思い起こさせ、長き変遷の一端を垣間見ることができます。
このキング・オブ・キングス、昔ながらのウイスキー特有のこっくりとした感触もなく。
スルスルと飲めるのに、振り返ると、いわく言い難しな特徴が面白いボトルでした。