スコットランドのスペイサイド地域にあるバルミニック蒸留所(バルメナック、バルメニャック)。1824年創業で、現在はインバーハウス社が所有しています。ここはオフィシャルボトルのリリースがなく、シングルモルトはボトラーズで少しだけ出されているようです。
ウイスキーで有名な蒸留所のはずが、ここは「カルーン」という名のジンを造っていることでも知られています。クラフトジン、プレミアムジンを常時80種類以上揃えているカクテルワークス神保町店に久々に足を運んだので、ためしに聞いてみたら……。やっぱり置いてました。さすがですね。
ジンに精通するこの店のバーテンダー、田部武さんに以前「プレミアムジンはぜひともストレートで」と教わり、これという銘柄のジンについては生のまま飲むようになりました。
このカルーン、ロンドンドライタイプで11種類のボタニカルを使っているとか。とにかく非常に飲みやすい。雲のようにふわっとした甘みが前面に出ていて、バニラ、次いでオレンジやレモンといった柑橘がほのかに漂ってきます。
ぼくの場合、ジンはどうしても”駆けつけ一杯”にカクテルで飲むことがほとんど。日本のジンも京都蒸留所の「季の美」やマルス津貫蒸留所の「和美人」などが話題になっていますが、このクラフトジンブーム、どこまで続くか。たまには気分を変えて、ウイスキーと魅力が異なるジンの爽やかさに浸ってもいいですね。