骨董通りでの買い物ついでに、岡本太郎記念館に行ってきました。
岡本太郎といえば、1970年の日本万国博覧会の芸術作品「太陽の塔」や、「芸術は爆発だ」の名言で知られる芸術家です。
いや、「知られる」といっても現在の20代の人は、名前で聞いたことがあるってところかな。
岡本太郎の作品って、アバンギャルドとか奇想とかを超越した、激烈なタッチだと思いません?
絵や彫刻の前を通ったら、決して素通りを許さない吸引力がある。
パブリックアートを見かけようものなら、急いでいてもついつい見てしまう。
芸術家の作品からは好感・嫌悪・驚愕・恍惚・懐古など、鑑賞者はさまざまな感情が湧き上がってくるもの。
岡本太郎の場合は、異様ではあるのですが、見てるとパワーをもらえるような「精気」を感じます。
岡本太郎記念館は、画伯がアトリエ兼住居にしていた建物をそのまま使用したもの。
写真は1階のアトリエ、2階の展示室です。
未完成(?)の作品やキャンバスが、豪快に棚に押し込まれています。
アトリエは天井が2階分まで高々としていて、大判の作品制作でも対応できるつくり。
書斎がロフトのように壁際にまたがる空間は、コルビュジェに師事した坂倉準三の設計。
美術館のような規模の大きさはありませんが、作家それも岡本太郎が暮らしていた空間に入れるのは特別です。
開催中の企画展「顔は宇宙だ。」(〜2021年11月14日)は、岡本太郎が作ってきた絵画やインスタレーションなどの「顔」に焦点を当てたもの。
なんと館内写真撮影が自由。
昨今の条件付き・期限付きで写真撮影OKにしている美術館、個人的には苦手でね。
たまたま空いていたので、今回は写真をいくつか撮らせていただきました。
ミュージアムショップは「太陽の塔」のミニチュアやTシャツ、著作物、シールなど大小さまざまなグッズを販売しています。
庭にも入ることができ(庭の鑑賞だけでも入場料は必要)、シダや雑草に覆われた中に彫刻がドーンと鎮座。
これまだ豪快で、都心の一等地の緑に植わっているかのような作品は、なんともシュールです。
訪問はおそらく30代に一度行って以来で、いやぁ超久しぶりの再訪でした。
南青山のパワースポット、今後はちょくちょく行ってみます。