なくなってほしくないけど……特急電車の車内販売休止の流れは、どうにも止まらないですね。
東武特急スペーシア、リバティの車内販売が2021年8月31日までに終了するそうです。
電車の高速化が進むにつれ、在来線エル特急が姿を消しました。
徐々に駅弁売りが消え、食堂車が消え、ビュッフェが消え、とうとう車内販売も。
今やJR東海・西日本の新幹線のぞみ・ひかり・さくら・みずほと一部観光列車に限られ、もはや絶滅寸前です。
なくなってほしくないのは「旅でも出張でもわりとオンタイムで電車に乗り込む」「突然コーヒーが飲みたくなる」という実用的な理由から。
加えて、「特急に乗っている感」でんがな。
勝手言いますけどね、通勤電車とは違う何かがほしいのです。
単なる移動手段としてしか見ない人にはわからんだろうけど。
航空機がファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスと分けているのは、単純に利益の観点以外にも、
お金をかけてでも上のクラスに乗りたい
というユーザーの欲求があるからですよね。
ビジネスクラス以上のユーザーは、単純に足を伸ばしてラクに乗りたいのもあるだろうけど、食事や空間ほか受けられるサービスの違いを求めるわけです。
一部の旅慣れた、しょっちゅう仕事で使う人を除けば。
いくらジェット機の技術が進歩しようと、瞬間移動のような芸当が出来ない分、航空会社はこの辺りの訴求ができます。
けれど、電車それも日本のような狭い国土で移動の高速化が進めば……そりゃあ、まぁ旅行・遠出に行く過程に「車内販売」のようなサービスを見込むのは難しい。
「移動しているとき」「行くまで」も楽しみたい身としては、ほんとうに寂しくなるなと思うのです。