おさんの朝は早く、起床は4時とも3時ともいわれます。
宗派の関係なく受け入れ、全国から参拝者が集う善光寺も無論例外ではありません。
で、朝の法要であるお朝事をついに体験できました。
いやぁ早起き頑張った。
善光寺の朝といえば「お数珠頂戴」
日の出に合わせてお朝事の開始時刻は定められていて、その時刻前になると本堂への道はズラッと参拝者が並びます。
善光寺大勧進の貫主さま、または大本願の上人さまが本堂に出仕される際、参道でひざまずいて合掌する参拝者の頭に数珠を触れる「儀式」です。
この日は男性の貫主さまで「南無阿弥陀仏」と唱えながら、頭をポンっとして手で触れて功徳を授けてくださいました。
ぼくが参拝した4月28日は朝6時すぎ。長野駅からほど近い中央通り沿いのホテルから向かったのですが、お朝事目当ての人は確認できず。なぜなら朝イチで善光寺を詣でる人は、アクセスの良い宿坊に泊まっているんですよね。
善光寺本堂のお朝事は、厳かのひとこと
お数珠をいただいた後、参拝者は本堂へ。券売機で入場券を買って、靴を脱ぎ、いそいそと本堂に移動します。
奥の前から参拝者の列はどんどん埋まっていく光景に「なぜ中央に集まらないのだろう?」と不思議だったのですが、理由は簡単。貫主さまの読経の様子がわかるのが、奥側だからです。
本堂に集う住職たちの読経は、まるで合唱のようであり、さらに貫主さんが単独で読経するときは、それ自体が楽器の奏でる音のようでもありました。
これは朝イチで詣でなければ決してわからぬ風景であり、実に清冽な体験でした。
しかも1年365日欠かさないわけで。
前夜、飲みすぎないように控えた甲斐あったってもんです。早朝から活動する価値も大きいね。寝坊助もたいがいにせんとなぁ。