四国八十八ヶ所巡礼の八十八番札所・大窪寺を参詣しました。
一番札所から順番通りに回る「順打ち」の結願となる寺であり、一番札所を最後に目指して回る「逆打ち」の始まりとなる寺です。
1泊2日で香川を訪ねた折に訪れた1月の連休は……なんと、雪がちらほら舞う寒さ。
地元の人に聞いても雪が降るのは珍しいとのこと。
大窪寺も敷地全体が残雪に覆われ、手水舎もご覧の通り氷が張っています。
龍の口元には氷柱が……。
敷地内には弘法大師様との同行二人を象徴する金剛杖が多数立てて保管されていて、これは他の霊場ではなかった光景です。
住所や名前を書き添えた巡礼者の杖からは、ここで結願したお遍路さんの足跡を目にしたかのよう。
お遍路さんというと、白衣に菅笠の装束を纏いひたすら歩く「歩き遍路」のイメージが強いのですが、近年は観光化に伴い、団体バスツアーや自家用車で巡礼する人が大勢を占めるようです。
そもそも、歩きで1カ月以上回る時間が取れる人は、かなり時間のある人に限られますからね。
ですので、寺には面積の広い駐車場が隣接していて、時世柄バスで来る人のいない代わりに、マイカーが頻繁に入れ替わります。
訪れたのは休日とあって、子どもも一緒の家族連れが多かった印象です。
そういえば、今回の香川1泊2日でお遍路さんの姿を見たのは、高松市中心部での1回だけ。
やはり時世柄、巡る人が少なくなっているのでしょうか。