オーセンティックな喫茶店が点在しているのも盛岡の特徴。ここはBARも素敵なところがあり、飲み物に凝る人が多い土地柄なんですよね。今回は行った所は「可否館」「ふかくさ」「クラムボン」「紅茶の店しゅん」でした。
可否館
こちらでも書きましたが、光原社の中にあります。民藝家具をはじめとする調度品が、いつ足を運んでも変わらぬ安心感を演出しています。
ふかくさ
旧岩手銀行からすぐ近く、中津川沿いに佇む小さな店です。覆われた蔦と花々ですぐ分かるはず。2人掛けテーブル3つと少しのカウンター席の、小さな店。少し体を温めたくてホットココアを頼みました。
クラムボン
紺屋町の「菊の司酒造」の隣、コーヒーの量り売りもしています。常連らしきお客さんがときどき豆を買いに来る風景に、土地の素顔を垣間見る思い。程よい甘さのプリンとコーヒーのセットが650円と激安しかも美味し。
紅茶の店しゅん
やはり旧岩手銀行近く、国道106号線から路地を入った葺手町商店街(肴町商店街の国道を挟んで反対側)沿いにあります。今回の旅で初訪問。ログハウス風の室内で、ロフトな2階の角に腰掛けました。下に見えるグランドピアノが開放感に効果を上げますね。もちろん紅茶も美味しい。ミルクティーだけでスパイス、はちみつ、ナッツ、バニラ、ラム酒とバニラの5種類。ぼくはカルダモンを煮込んだスパイスミルクティーをもらいました。
ただ残念なことも。「紅茶の店しゅん」のすぐ近く、やはり葺手町商店街沿いにあった「六分儀」という喫茶店が閉店していました。11月10日閉店の貼り紙に、一歩遅かったかとボーゼン。いちばん楽しみにしていた喫茶店で、予想だにしていなかった出来事、けっこうショックでした。
味もさることながら、盛岡の喫茶店のキーワードはやはり雰囲気。友達と少人数でも、ひとり内省や読書でも素敵な時間を演出してくれます。六分儀もそうでした。
京都の喫茶店文化も素晴らしいですが、心静かな時間が約束される盛岡の喫茶店も大好きですね。盛岡にお出かけの際、お気に入りの店を探してみてはいかがでしょう。きっといい場所が見つかるはずです。