最初はものすごい化粧品っぽさを感じたものの、これがだんだんとクセに。
飲み慣れてくると、「悪くない」と思える不思議なウイスキーです。
カナディアンクラブ クラシック12年(Canadian Club CLASSIC Aged 12 Years) 40%
- 香り…入口はムオッとするようなファンデーション、マニキュア。焼いたライ麦パン、パイナップル、ナツメグ。
- 味…滑らかな口当たり。べっこう飴、焼いたバナナ、トフィー、ややココナッツ。氷を入れるとプラムも。
- 総評…厚化粧のご婦人を思わせる初っ端にドッキリ。そのご婦人とともに、喫茶ルームで焼き菓子などを楽しむ感じ。
77点
カナディアンクラブをはじめ、カナディアンブレンデッドの大半はフレーバリングウイスキー(主にライ麦、ほかトウモロコシ、大麦などが原料)と、ベースウイスキー(トウモロコシが主原料)を混ぜたもの。
前者が個性を作り、後者が甘みで束ねるといったところでしょうか。
モルトとグレーンで造られるブレンデッドスコッチを想像すると分かりやすそうです。
ただ、個人的にはカナディアンはほとんど飲まないこともあってか、頭が混乱気味。
バーボンっぽい甘さもあるし、ライ麦も「私もワタシも」とばかりに顔を出します。
最初の化粧品感をはじめ、思いのほか濃ゆいコンテンツに、たじろいでしまいました。
単体でも楽しめますが、マンハッタンのようなカクテル、ジンジャーエールやコーラなどで割って飲んでこそ実力を発揮するのでしょうね。
サントリーが扱う現行のCCのラインナップは、カナディアンクラブ(スタンダード)、ブラック、12年、20年。
このほか12年は並行輸入でスモールバッチ(大麦の比率が高い)があります。