まさかコロナ禍の渦中に来てくださるとは……。
予想だにしなかったキング・クリムゾンの来日公演の初日を観てきました(東京国際フォーラム ホールA)。
今回公演も、前回(2018年)・前々回(2015年)と同様、ACT1と2で分ける二部構成。
「PICTURES OF A CITY」「The Court of the Crimson King」「RED」「One More Red Nightmare」を経て「Islands」で閉じた第1部は、まぁとにかく飛ばしていました。
はやる気持ちを抑制せんとして、でも抑えきれずにアクセルを踏み続けているかのような、殺気立ったパフォーマンス。
15分の休憩を挟んだ第2部は「Larks’ Tongues in Aspic, Part One」「Epitaph」などを経て、「Starless」で締めくくり。
アンコールで「21st Century Schizoid Man」という、初日から気合十分のセットリストです。
全くスキのないばかりか、凄みを増しているかのようなメンバーのテクニックにクギ付け。
でも最も萌えたのは、「宮殿」のラストに前腕で鍵盤をかき鳴らすロバート・フリップ帥。
ほんとうに……ようこそ日本へ。
First #KingCrimson show of the Japan tour:https://t.co/HGzGhxE4Pt pic.twitter.com/MrgoRazbkV
— Tony Levin (@tonylevin) November 28, 2021
それにしても、さすがにクリムゾンです。
例によって「絶対に隠し録りは許さん」的な、圧の強いアラート告知板はすっかりおなじみ。
今回は入場時のバッグ中身チェックに加え、事前にチケット購入者のメアドに送られる「来場者情報シート」に記入し、その自動返信メールを見せないと入場させない措置が加わり、徹底ぶりはさすが。
客層はベーシストのトニー・レビンさんがNikonを高々と掲げる写真撮影許可の合図の前に、スマホで撮ろうとしていたルール違反の爺さんを除き、概ね落ち着いている印象。
あと、「おやっ」と気づいたのは20代と思しき男女のお客さんが目についたこと。
もちろんミドル・シニア以上が多数派に変わりありませんが、これは前回2018年までにはなかった光景で、ちょっとうれしかった。
親兄弟の影響? KCの深すぎる沼に、とことんハマってほしいな。
マイ2日目の大阪、その後の立川、渋谷に追っかけた様子はまだ後日。