ワイルドな野牛ラベルとは裏腹に、複雑繊細なバーボン。
ストレートもさることながら、加水でこそ開花するように思えました。
バッファロートレース(BUFFALO TRACE) 45%
- 香り…バタースカッチ、アンゴスチュラビターズ、ラム酒、奥のほうに樽香。少量の加水でマーマレードやミントっぽい爽やかさが。
- 味…トロッとした舌ざわり。ロッテのラミーチョコレート、奥のほうにスパイス。加水するとオレンジジュレ、マンゴーなどのフルーツが。最後はトウモロコシの芯。
- 総評…つかみどころないリッチで美味なバーボン。ストレートで気難しいが、少量の加水や氷で一気に華やかに。
86点
バッファロートレースはコーン80%、ライ麦10%、大麦麦芽10%というマッシュビル(原料の混合比率)。
刺々しさは皆無で、始終まろやかで甘いのは、このレシピによるものでしょう。
トウモロコシ8割以上といえば、他にI・W・ハーパーとか、コーンウイスキーのプラットヴァレーあたりがパッと出てきますが。
久しぶりに飲んだバッファロートレースは、こんなに丸み・まろみを帯びていたっけか、と驚かされました。
個人的にはストレートではスコッチ(それもなかなか花開かない控えめモルト)の気難しさを感じましたが、加水したらガラッと表情が変わってびっくり。
正直、加水のほうが断然面白いです。
これを用いてウイスキー系のカクテル(たとえばオールドファッションドとかウイスキーサワーとか)を作っていただくのも、間違いないだろうな。