うっすらした甘味が漂う心地良さでした。
アラン アマローネカスク(Arran Single Malt Amarone Cask)50%
- 香り…強い主張。カヌレ、ダークチェリー、プルーン。微かにホワイトペッパー。
- 味…甘く軽い飲み口。イチジクのコンポート、シナモンのかかったベリー系のデニッシュ。
- 総評…シロップやレモンの砂糖漬けのような甘みが始終。休日の昼下がりが良さげ。
86点
「アマローネカスク」はリブランドしたアランモルトのワイン樽版のひとつ。
8年の熟成を経て、アマローネ樽で追熟を施しているそう。
アマローネは陰干ししたブドウを圧搾して造るイタリアの高級赤ワインで、厚みのあるボディが特徴。
それがアランの原酒と相まって、香りがより際立ってます。
いっぽうでシロップ漬けのような、力が抜ける甘さは好みが分かれそう。
ワイン樽のモルトに一時期ハマりましたけど、飽きが来ないのはバーボン樽や一部シェリー樽なのだと認識させられました。
第二蒸留所が造られるほど人気沸騰のアランですが、個人的には突出した何かよりも「何を飲んでも同じ」な安定路線なんです。
それは定番の年数ものだけでなく、このワイン樽の追熟版やプライベートカスクも同様。
バカっ鼻と舌では明確な差が感じられません。
なんでもできるゼネラリストは重宝されますが、シングルモルトウイスキーのような特徴的な酒でそれを実現させているアランって……凄いプレーヤーです。