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便利、手軽、刹那の行き着く先とは。

前回、読解力の低下について思うところを書いたけど、デバイス面からもひとこと。
この問題については、「スマホに代わる何か」が現れないかぎり、改善・解決されることはないでしょう。

スマホという手のひらで納まる箱を開けさえすれば、SNS、書籍、漫画、音楽、動画、ゲームなど必要とされるすべてにありつけるのですから。
情報の送り手も受け手も、アプリを手元に落として適応できるようになる。
音楽や映画なら円盤ではなく配信主流になっているし、書籍や漫画はタップやスクロールでの見せ方、読み方に慣れる。
SNSであれば短文でも読み手に刺さる文、理解したように思わせる文、拡散されやすい文が受ける。

ぜーんぶ、刹那的になっているんですよ。
いちど見て、楽しんで、通過して、終わり。

その最たるものが動画です。
YouTubeやTikTok、インスタのReelsが隆盛を極め、ネット記事の発リンクに動画が貼り付けられるのが今や当たり前。
レシピはパッと見で入りやすくなるし、インタビューも表情やリアクションを観察しやすい。
人々にとっては「テキストを読む」から「動画を視聴する」ほうが結局、受け入れ易く楽しいのです。
かつてテレビメディアを「一億総白痴化」と批判した大宅壮一も、あちら側で苦虫を噛み潰しているような顔をしているかもしれません。

文章のほうが頭に入りやすい人と、動画のほうが受け入れやすい人、確かにタイプは分かれます。
がしかし、動画タイプのぼくでさえ「要点はなんだったの?」という投稿をザラに目にします。
視聴者が面白いと感じられればなんでも良いのですが、玉石混交に転がっている動画は文章属性の人からすれば苦痛以外何者でもないでしょう。

なんでもショートカットで得られる情報爆発がこのまま続けば、どうなるんでしょう?
漢字が書けなくなる、なんてのは序の口。
文字文化は徐々に衰退し、喋りや動きの補助ツールに成り下がるかもしれません。

未来に量産される無筆ーー、ブラックな妄想をしてしまいました。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性