冬を表現した、とのことですが、もちろんオールシーズンOKなシングルモルトでした。
グレンモーレンジィ ウィンター(GLENMORANGIE A TALE OF WINTER) 46%
- 香り…控えめ。蜂蜜、温室の花、ナツメグ、バルサミコ酢、グレープフルーツのマーマレード。
- 味…ひじょうにマイルドでややオイリー。ナッツのキャラメリゼ、パイ生地、シナモンロール。
- 総評…前作とは一転、甘さは残しつつドライに仕上げたモーレンジィ。ワイン樽ゆえの影響か複雑な香味。
86点
@Willow’s
2020年リリースのグレンモーレンジィ(グレンモーレンジ)「CAKE」に続く物語シリーズの第2作で、その名も「A TALE OF WINTER(=冬物語)」。
13年熟成でバーボン樽での熟成後に、シチリア産マルサラワイン樽でフィニッシュ。
マイルドな飲み口で、すげぇ甘いのだけど後口はそっけない(それもまたよろし)。
個人的には「CAKE」のほうが好みですが、このウィンターもケーキ感が負けず劣らず。
最近、カクテル押しのモーレンジですね。
シングルモルトを割材やカクテルの素材にという発想は、熱狂的なモルトマニアの不興を買い、長らくタブー視されていますが。
造り手が「カクテルの原材料に使ってね」と言ったのは大きい。
賛否両論あるだろうけど、さっすがモーレンジというか、進取の気性が大好きです。
今作のスペシャルサイトでも、ウィンターを使ったカクテルレシピがしっかり紹介されていて、おなじみビル・ラムズデン博士が自ら広告塔に。
しゃれっ気のあるリリース、いつも楽しみにしています。