日曜日の大阪・北新地は、まぁ静かなもんです。
平日でもないのにうっかりキタ近くに宿を取ってしまい、ネオン控えめの北新地本通りを歩いて「しまった、今日は日曜だった」と我に返る有様。
とはいえ曜日に関係なく、SNSで繋がっているBARに伺うことができました。
こんにちは、hirokiです。
今日はキタのバーで遭遇したオフィシャルのハイランドパークの変わり種を飲み比べしたことについて少し。
ハイランドパーク 13y 2005 シングルカスク for LE CLOS 59.1%
- 香り…バナナ、スモーク、ホイップクリーム、森永ハイチュウ、数滴の加水でレモン。時間経つと石鹸に。
- 味…甘さから入り、突如衝撃的なドライになりジェットコースターのような緩急。甘くない麺つゆ、辛子。数滴の加水で甘さ増し。余韻長い。
ドバイの免税店「LE CLOS」の10周年記念ボトルです。
1stフィルのアメリカンオークパンチョン樽での熟成。
ハイランドパーク 15y 2003 シングルカスク for Wu DRAM CLAN WHISKY SOCIETY 58.2%
- 香り…ブドウ、プランター、奥にピート、加水するとユリの花。
- 味…辛さの次に甘さ。薄いブドウジュース、削り節、後口ドライ。余韻長い。
マスター曰く「サルファリーが少しありますが、後々いちばん楽しみなボトル」というもの。
ウイスキーソサエティといってもSMWSではなく、ブルガリア系ドイツ人のボトラーによるクラブです。
こちらは1stフィルのヨーロピアンオークシェリーバットでの熟成。
欧州の人は1stフィルのシェリー樽好きというのが如実に表されたボトルなんでしょうね。
ハイランドパーク 13.5y VIKING SOUL CASK for Allen Chen 55.6%
- 香り…花火の煙、麦わら、鉛筆の削りカス。
- 味…甘い。若い麦、蜂蜜、発酵した何か、おから。
台湾のボトラー、アクアヴィテ社代表のアレン・チェンさんが詰めたボトル。
アレン・チャンさんのボトルは以前いただいたことがありました。
13年半のうち12年の熟成スペックは不明で、後半の1年半はアメリカンオークのシェリークオーターカスクで追熟を終えているそう。
いやはや……なるほどのヘザーハニーの世界の片鱗を堪能しました。
後半の二つは興奮して写真を撮り忘れました。
三者三様の個性があるのですが、どれも市場に媚びていないというか、無骨というか……無愛想な感じが堪らないですね。
一般受けよりも、受ける人に受ければいいという気骨さえ感じます(そんなことはないんだろうけど)。
なによりもハイランドパークがオフィシャル名義で、これほど多様に限定リリースをOKしていたことにまず驚き。
けっこうな門戸を開いていたわけですが、あとは選び手の腕次第でしょうか。
が、こうなると片っ端から飲んでみたくなるのが人情ってやつで。
ただでさえ(?)ハイランドパーク蒸留所は行ったことがあるのに、きちんといただく機会を作らず、申し訳なかったなぁと。
また伺いますね。
あ、実はこの後にすてきなボトルを少しだけいただいたのですが、それは次回の記事で。
@Heather Honey