元ハートブラザーズの人が興したボトラー、モルトマンのボトルです。
ハイランドモルトのディーンストンという銘柄よりも、選び手の慧眼が素晴らしいという話。
モルトマン ディーンストン21年(The Maltman Deanston 21y 1997 Oloroso Sherry Butt) 55.6%
- 香り…カシス。コケモモジャムを載せたブールやパン・オ・レザン。オランジェット。
- 味…フルボディで滑るような舌ざわり。ダンディーケーキ、マーマレード、カルダモンや黒胡椒などのスパイスが後ろに。余韻が長い。
89点
@ですぺら
個人的にはシェリー樽系のシングルモルトにさほど執着がないのですが、これはなんか違ったんですよ、いい意味で。
押し付けがなしさがなく、それでいて文句なく1日のラストにしたい盃です。
このディーンストンは「シーズニングカスクの悪いところ=えぐみがない」と解説してくれた店主の言葉をもひとつ借りれば「こなれたシェリー」。
モルトマンが良い樽を押さえているってことなんでしょうか。
樽の中でもシェリー樽という言葉は耳タコくらい日常的ですが。
「90年代後半のリフィルシェリー樽」のキーワードだけは押さえておこう、と改めてメモった次第です。