よどみに浮かぶうたかた、といった感触が続きます。
あ、個人的には嫌いじゃないです。
ロッホローモンド シングルグレーン(Loch Lomond Single Grain) 46%
- 香り…アルコール脱脂綿、スポンジケーキやパフェなどのクリーム、蜜蝋、ニオイスミレ。最後のほうで土っぽさ。
- 味…クレームドカシス、ジンジャーミルク。間にヤンチャな金気っぽさ。後口はそっけない。
- 総評…浮かんでは消える泡沫のような。後から後から押し寄せるけど、どれも押し出しがない。でも、それでこそのグレーンウイスキーともいえる。
83点
@カドヤ黒門町スタンド
シングルモルトで知られるハイランドの蒸留所が酔狂なものを。
でもここはストレートネックの特徴的なスチルで造り分けたモルトウイスキーを目下続々と出してますから、連続式蒸留機によるグレーンウイスキーと聞いても、なるほどさもありなん。
で、このロッホローモンドのグレーン、可もなく不可もなく、芯=とらえどころがないんですよね。
どのキャラクターも控えめで、はっきりしてくれよ的な感じ。
ですが、その控えめな一つひとつが、後々にジワジワきて、グラスを空けてみれば「もう少し飲みたい」となる不思議。
なんとピーテッド版もあります。んー、やっぱり酔狂だわ。