大原美術館から徒歩3分ほど、中国銀行倉敷本町出張所内部(中国銀行から大原美術館に寄贈)を改装した大原美術館 新児島館(仮称)に行ってきました。
建物は大原美術館の反対側、倉敷川を渡って1本入った通り沿いにあります。
中に入るとヤノベケンジ作の巨大な『サン・シスター(リバース)』がお出迎え。
約100年前の建物の「転生」とコロナ禍で大打撃を受けた倉敷の「再生」の二つの願いが、手のひらを上にして瞑想している女の子に込められた巨大彫刻作品です。
しかも、この子は油圧ポンプで立ち上がるんです(稼働は不定期)。
一つの作品をとってもスケールが違いすぎます。
でも最も驚かされたのは、金庫室跡にちんまりと鎮座する『赤漆舟守縁起猫』(冒頭アイキャッチ写真)。
大阪にオープンしたばかりの中之島美術館の野外オブジェ『シップス・キャット』と同じ、ヤノベケンジさんの作品と気づいて仰天。
下の写真がその作品で、先日大阪に遊びに行った際に撮りました。
なんだか既視感があるなぁと思ったら、道理で。
メカニカルな猫ちゃんと、伝統工芸な猫ちゃん。
期せずして関西二つの美術館で、同じ作家の異色作を見比べることができました。