東京都美術館で開かれている『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』展(〜2022年7月3日、その後~9月は神戸市立博物館、10月~11月は北九州市立美術館に巡回予定)へ。
日時指定予約制であるものの、休日にもかかわらず会場チケット売り場での当日購入で入場できました。
個人的に気に入った絵としては、
- ウィリアム・ブレイク「石板に十戒を記す神」の禍々しさ(トマス・ハリス原作の映画『レッド・ドラゴン』を思い出します)。
- アラン・ラムジー「貴婦人の肖像(旧称「フローラ・マクドナルドの肖像」)」は、1746年カローデン・ムーアの戦いに敗れたチャールズ・エドワード・ステュアートを助けたフローラ・マクドナルドがモデル……というのは誤りで、作品説明によると現在は別人説が定着しているとか。
- ジョン・エヴァレット・ミレイ「古来比類なき甘美な瞳」の少女像。成長、青春の一瞬を切り取った純真な眼、凛とした姿が眩しくて、もう。
展示数93点は決して多いとはいえませんが大作も相当数ありますし、なにしろベラスケス、エル・グレコ、レンブラント、モネ、ゴーギャンなど「どこかで見たことのある絵」に改めて接するのは新鮮で、油彩画の濃さもあって美術館を出た後は軽い目眩が。
実はスコットランド国立美術館に行ったことがあるのです。
蒸留所巡りの帰途、エディンバラで1泊した際、足を運んだ記憶がよみがえりました。
当地の美術館の何に驚かされたかって、「入場無料」であるということ。
絵画を飾る壁は真紅で、絵が縦に1列に3点くらい所狭しと展示されています。
平面に1点だけの日本の美術館では、あり得ない展示の仕方です。
約10万点という収蔵作品数ゆえ、これでもほんの一部なのでしょう。
次回スコットランド旅行の際は、必ずやまた行きまっせ。