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マン・レイを取り巻く女性が、作家にもたらした光と影。

「マン・レイと女性たち」展

長野県立美術館の企画展『マン・レイと女性たち』(〜2022年6月19日)を観てきました。
タイトル通り、作家の人生に光と影を射した恋人、アーティスト、女優、モデルをとらえた写真を軸とした展示構成。
いやはや、マン・レイさんモテモテですな。

1ショットのセルフポートレートや、女性や仲間たちと映った写真から見るマン・レイ(1890-1976)は、いたってフツーのおじさん。
容貌的には失礼ながら特段ハンサムでもイケオジでもない。

……って、容姿なんか関係ありません。
加工するだけでなく、モデルとなった女性たちにつけるポーズや小道具の妙、トリミング、構図などすべてがマン・レイ固有のもの。
写真だけでなく、絵画やオブジェ、ミクストメディア、彫刻、はたまた映画や文学まで。

マルチな才能、類まれなるセンスは否応なく人を惹きつけます。
ある女性は助手で、ある女性は被写体で、ある女性はアーティストとして、マン・レイと親しくなっていきます。
女性は自分の魅力を自覚していただろうし、自分に自信がなければ迂闊に近づかないだろうし。
でもそう長くは続かず、マンの女性遍歴は続いていきます。

マン・レイの晩年を過ごし、最後の伴侶となったジュリエットは西海岸を気に入っていたものの。
自身を評価しない米国を見切り、自分が育ったパリに渡ったマン・レイに付いていかざるを得なかった彼女の心境はいかばかりか。
作家マン・レイを彩った女性はどの人も魅力的だけど、いちばん夫を思い、癒しとなったであろうジュリエットさんに共感できるかな。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性