上野公園の藝大美術館陳列館で行われている「台湾写真表現の今〈Inside / Outside〉」という写真展に行ってきました(~2018年9月29日、入場無料)。
台湾で活動する1960年以降生まれの8人の写真家による展覧会です。いずれの人も全く知りませんでしたが、写真の素材選びや手法の着想が面白かったです。
ラブホテルの室内、それもカップルが出て行った後、清掃に入る前の生々しい跡を撮る人。自らも被写体に入れて成長する台湾の今を切り取る人。やはり自らが被写体となり、緊縛を新しい概念でアートに昇華させた人。区画整理で削られた建物の断面を撮る人。
台湾には行ったことがないので、想像するしかないけど。雑誌の台湾特集や観光ガイドには載っていない、おそらくは台湾に生きる人しか感じない、生きる人だからこそつかめる息づかい、時代のうつろいが、それらの写真にはありました。