前回の続き。意識高い感じ、苦手です。どうにも自分にはフィットしないし、身の丈に合わないものは結局続かない。ビジネス書の読書会というとやっぱりそうで、感想を述べ合うにとどまらないイメージ。今回参加したRead For Action(RFA)=「行動するための読書会」はどうだったか。超短時間で集中して課題本からキーワードを抜き取り、問題解決とアクションを起こさせるもので、意識高い系というよりは極めて合理的なものでした。
RFAのワークは「フォトリーディング」の手法を想起させるんですね。熟読の必要は一切ないし、最初から最後まできちんと読み通す必要もない。あらかじめRFAが本の内容に沿った、下記の質問が書かれたA4ぺライチのワークシートを用意してました。
<表>
人生をどんなことに使い切りたいですか?
【Before】現状の問題・障害は何でしょうか?
著者に最も質問したいことは何でしょうか?
集まった意見
<裏>
◆アクションプラン◆
◆BabyStep(今からすぐにできること)◆
これらの質問に対する自分の答えを書いていきます。一つのテーブルに5~6人集まった参加者をさらに半分に割り、約3人で紙を回しあい、互いの問題解決へのヒントを付箋に書き足していくのです。問題解決のヒントは、課題本からキーワードを抽出します。所要時間は1~2分。ワーク中はかなりの集中力を要します。
参加者が「自分が著者(今回なら堀江貴文)になったつもりで」堂々と知ったような口をきき、ワークシートに書いていくのがポイントですね。下の写真が記入したワークシート。自分だけでなく参加者が共同で問題に当たることで、解決=現状からの脱却へのヒントを得るんですね。そうすると脳のシナプスがつながるように、自分が思いも寄らなかった答えが導き出されます。
ワークシート裏面にはそこから得られたヒントをもとに、自分がいつ、どんなアクションをするのか、3つのステップを書き足していきます。
RFA代表理事でもある神田昌典さんは、「読書会はその本に興味を持った人がなんとなく集まってくるもの。そして主催者が一番フィードバックを得られる」と読書会の神髄を話してくれました。まさしくそうですよね。
さらにサプライズで、『多動力』編集者の幻冬舎・箕輪厚介さんが登場。神田さんとともに参加者の質問に応じました。この『多動力』という本、「本を読まないスマホ世代を狙いました。4万字くらいで30分で読めます」。確かに。箕輪さんは堀江さんと親しいそうですが、「見城(徹・幻冬舎社長)から『著者と仲がいいクセにその本を当てられないのが最もダメ。それでは単に仲良しごっこ』と言われていました」と。
今の時代に10万部以上も出せるなんて本当にすごいこと。理由を付けて嘆くのではなく、どんどん頭に汗をかいて行動しないといけませんね。