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権限ある人のパワハラが、なくならないのはなぜか。

「パワハラを指導と勘違いしているから」なんですね。
これまた身もふたもない話ですが、自分自身が「おれ様が教育して導いてやっているんだから従え」という理屈です。

人間誰しも自分の身がいちばんかわいいもの。パワハラする経営者、役職者はさらに「自分是」の傾向が強い。
中途半端な成功体験で全能感を得て、「おれよりすごい人間はいない」とばかりに吹聴する。

パワハラする”エライ人”の特徴

  1. ASDの傾向がある
  2. 社会経験に乏しく、自分の視野でしか物事を判断できない:無自覚
  3. したがって、これまでの己が得た経験のみで判断し、時代の変化をキャッチアップしようとしない、できない:無知

まだまだありますが、概して言えば上記のような特徴が挙げられます。

自分が良かれとやっている指導・指示なのだから、それをパワハラ扱いするのは受け取るほうが未熟だからだ、などとご都合主義な論を繰り出す。
たとえ加害者が100%善意であっても、客観的にみればパワハラに該当することがゴマンとあるのです。

加害当事者だけが悪いわけではない

これは環境も多分に影響しています。
周囲がハラスメントに気づいていても指摘しないとか、下手するとハラスメントを「厳しく愛ある指導」と称して周囲がもてはやすことすらある。
半分ゴマスリかもしれないけど、そんなふうに迎合していたら、上記の特徴の人を増長させるようなものです。

運動部系の顧問による行きすぎた指導にせよ、宝塚歌劇の公演前準備にせよ、被害者と同じ立場の人も一枚岩でなく、被害事実を認めようとしない面もあります。
指導される生徒たちの身内はおろか、宝塚歌劇の例でいえばファンでさえも、現実を見ようとしない。
あまつさえ、「それが伝統だ」として盲目的に”信仰”し、思考停止に陥っている節もあるわけです。

これじゃハラスメントなんか、なくなるわけがありません。
現実を直視しないのだから。

現実的で抜本的な対策は難しい

無自覚と無知に気づかせるには、被害当事者やその周辺から声を上げなくてはなりません。
加害者に直談判するわけです。
が、これまた危険で、指摘を受けて「そうか、悪かった。改める」と言える人であれば結果オーライですが、逆ギレされる可能性も否定できません。
キレられて終わりならいいですが、ハラスメントに拍車がかかることも十分にありうる。

では解決策は

その環境から抜け出すしかありません。

いじめも同様。
これら犯罪行為の告発は勇気ある行為ですが、訴訟にでもなれば長期化するし、金銭的にも影響が大きい。
被害者にとって相当しんどいのですよ。
割に合わなすぎる。

個人的には、いじめらしきものの被害に遭ったことがないですが、パワハラは未だしょっちゅう、です。
いちいち真に受けていたら身が持たないからテキトーにいなしていますが。

人間関係に疲れ果て、これに不遇が重なったのが原因の多くで転職してきた身としては、とにかく

身を守るために、環境を変えよ

と言いたい。
被害に遭っているのであれば、できるだけ早く、です。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性