酒活の一環で最近実践していること。それは「いろんな宴会に出席する際、そこで一滴も飲まないこと」です。
人数の多寡にかかわらず、グループでの飲み会は会話を楽しみ、親睦を深めるのが第一義でしょう。そこにおける酒とは、その役割を演出する重要な小道具であって、一番に楽しむものではないんです。テイスティング会や鑑評会のような、酒そのものが目的のイベントなら話は別ですが。
揚げ句そこで調子に乗って飲みすぎてしまうと最悪です。会話は支離滅裂、話したことも聞いたこともよく覚えていない、その後の二次会もグダグダ。悪影響三拍子そろって、酔っぱらいはロクなものではありません。ぼくの場合、ついつい酒という小道具を使いすぎてしまうきらいがあるから、最初から小道具に頼らないと決めました。
ぼくがウイスキー好きと知っている人は宴席で「ウーロン茶」と頼むと、最初「えーーーっ」と意外な顔をします。が、大半の人はすぐにその意図を理解してニヤリ。「次どこ行くのー?」とにやにやしながら聞いてくれます。
酒に主眼を置いた「その後のひとり二次会」を大事にしたい。自分で楽しむこの時間を最大化するため、一次会で飲まないようにしたのです。周りに勧められてもハイボールとかビールとかを頼んで、入口を妥協してはいけません。飲む場合はもうレアケースになりつつありますが、最初から「一次会でも飲む」と決めて参加します。そうすれば「飲んじゃった」と自分にがっかりすることもありませんから。
何も身体に入れるだけが楽しみではない。酒を真に楽しむための引き算の発想です。一次会がはねた夜10時くらい、バーに入って解放感に浸るのがたまりません(0時前という時刻、ぼくの場合は相当早いし)。何より深くシングルモルトを楽しめますからね。大人の飲み方たるは何か、これからひたすら追求していきます。