GINZA SIXのArlglorieux Gallery of Tokyoで丸尾末広展(2024年6月13日〜19日)。淫靡で耽美。猟奇で狂気。アングラ感に満ち満ちた作風と画がたまらなく好きでね。
ジャケ画から丸尾末広を知った高校時代
丸尾末広を最初に知ったのは高校時代。THE STALINやAUTO-MOD、恐悪狂人團なんかに触れた時期で、それらのジャケットビジュアルを手がけていたのが丸尾末広さんです。
確か最初に見たのが恐悪狂人團の『NO! 有為転変を乗り越えて不壊不動の境地に至れ!』のジャケットで、あまりのグロさにうげげーっ、と。レコードを貸してくれた友人に描き手のことを聞いて、丸尾末広を知ったのでした。
以来、丸尾末広の単行本は折に触れて購入して、密やかに楽しんでいます。たまに丸尾先生は都内や京都など各地のギャラリーで展覧会を開いていて、そのたびに足を運ぶようにしています。
1作500万円超の原画も
今回の展覧会は、即売会を兼ねていて、代表作『少女椿』扉絵の版画や、初公開の『学校の先生』『屋根裏の哲学者』『笛吸童子』『カリガリ博士復活』などの生原稿、カラー原画、エスキースなど約 20点を展示。
なにしろ原本ですから、その値はプレミア付き。ぼくのようなシロートが手出しできるものではありませんが、愛好家には安いんだろうな(ワシも垂涎)。
訪れたファン層の幅広さ
それにしても今回、まさか恐悪狂人団のジャケット原画に遭遇できるとは。うれしい驚きでした。
会場ではグッズや書籍も販売されていて、ぼくも缶バッジを購入。
ギャラリーに訪れていた客は男女半々どころか、やや女性のほうが多いのでは?というくらい。それも皆さんおしゃれで、ゴスロリバッチリな女子も。
丸尾末広といえば、掲載していた青林舎『ガロ』のイメージゆえ、読者はおっさんという先入観でしたが、それは誤り。むしろ愛読者、ファン層はとうの昔に若い人へとシフトしているのだなと改めて感じ入りました。
実にいい傾向!