カスクストレングスを謳っていますが、多少は加水で調整されているのかな? これは個人的な感触ですが、それくらいデリケートさを感じる内容です。
グレンアラヒー10年 カスクストレングス バッチ11(Glenallachie 10y Caskstrength Batch11) 59.4%
- 香り…温泉まんじゅう、温泉卵、クリームブリュレ、スポンジケーキ。ジンジャーブレッド。
- 味…一瞬の荒っぽさからスーッと入る入口。ふくよか。レモンからブドウ。シロップ入りの紅茶。焦げたトーストに蜂蜜。傍にレッドカラント。
- 総評…黒糖のような香りと、朝食のような味わい。それらは主張することなく、複雑で奥ゆかしさを保っている。
85点
@カドヤ黒門町スタンド
樽構成はPXシェリー樽、オロロソシェリー樽、バージンオーク樽、レッドワイン樽とのことで、手の込んだ原酒ヴァッティングをしている印象。
個人的には熟成年数よりも若い、1桁の仕込みではという感じ。これがもう少し進んだときも見てみたい。
飲み方
カスクストレングスですが、度数のわりにコンテンツがお淑やか。ゆえにストレートまたは微量の加水推奨。
ウイスキー系のカクテル材料にするのはもったいない。これは10年と熟成年数は浅いながら、たぶん持ち味を発揮できない。
あくまで単体で。
まとめ
スペイサイド的な端正さと、ギリギリのところを狙い定めているかのような微細さを併せ持っているかのようです。
出会いそうで出会わない、そんなモルトです。