大谷石を見て一通りの目的達成。時間がたっぷり余ったので、帰りは宇都宮から約30km、下道で50分くらいの栃木市に寄り道しました。
車を市中心部の東武百貨店(2階から上は栃木市役所)の立体駐車場に停めてびっくり、なんと無料でした。市民の足として車が欠かせない証でしょうか。
蔵の街、鯉のいる街を観光のウリにしている栃木市。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のロケに使われたという「ALWAYS カマヤ」でランチした後、下記を巡りました。
栃木病院
そもそも栃木市に来たのは、明治時代に建てられたハイカラな洋風建築を見るため。この栃木病院は国指定の登録有形文化財になっています。中を公開していないのは、ここがまだ現役の病院として使われているからでしょう。
とちぎ蔵の街美術館
市在住のコレクター・石川常四郎さんが寄贈したという幕末明治の浮世絵展を催していました。約50点と数は少なめですが、浮世絵をじっくり間近で見られることはあまりありません(都内で開かれる浮世絵展はどこも大混雑)から、じっくり向き合いました。明治期の天覧競馬の様子(上野公園不忍池の周りをコースにしていたんです)を描いた、歌川国利の浮世絵が見られたのもラッキーでした。
パーラーtochigi
うだるような暑さの中での街歩きの最中、蔵の街大通りに面したレトロカフェを見つけて休憩。シナモンとハーブをきかせたジンジャーエールがすこぶる美味しい。ひと息ついて見渡すと、外も中も雰囲気がいい。聞けばかつて煙草卸商を営んでいた旧関根邸(国登録有形文化財)をリノベーションしたそう。「2階もオープンさせるつもりです。ご自由に見ていってください」とのことで、上がらせてもらいました。しつらいに気を遣っているのが分かります。素敵なコミュニケーションスペースになることでしょう。
蔵の街遊覧船
街を流れる巴波川(うずまがわ)で蔵の街を眺める約20分の水上散歩。この風情、柳川のどんこ舟を思い出しました。舟から川を泳ぐ鯉にエサをやれます。鯉が舟の脇を追尾してくるのにはビックリ。
栃木といえば日光や那須に行ってしまい、宇都宮や栃木市は今まで素通りしてしまってました。が、これは迂闊な見落としでした。その手前に魅了的なところがあるなら、ここを目的として訪れるのはアリでしょう。宇都宮とその周辺、できれば年内にまた来たいですね。
マイカーのミニクーパーで久しぶりに100キロ超のドライブをしました。が、なんと車のエアコンが壊れるトラブルが。旧式というか、もはやヒストリックカーの部類に入るヤツですから致し方ないとはいえ、これには参りました。夏場のドライブはクーラーのガス欠に要注意です。
宿の機械式パーキングに停められたのも発見でした。車高11cm以上でないと下を擦ってしまうそうで、一か八かでした。で、マフラーまで上下2cmくらいの余白を残してギリギリセーフ。タイヤは13インチです。インチダウンしてるミニオーナーさん、駐車場どうしているのでしょうか。
(宇都宮ドライブおわり)