グーグル、アマゾン、ユニクロ、ウーバー、メルカリ……。ここ最近でしょうか。4文字の社名の企業が目立っているように思います。2018年の売上高の上位に入っている日本企業でみると、14位に丸紅(まるべに)が。しかし、これは読みだけですね。
字面でも4文字というと、24位のデンソー、55位のシャープ、65位のスズケンが。あとは138位に楽天(らくてん)がいます。
なんとなく4文字って据わりがいいんですよね。口にしたときの語感もすんなり。これから起業する人や新サービスを考える人は、4文字を意識してみると面白いかも。
そういえば。正式名称より略語のほうが定着している例ってありますよね。その言葉を口にした、耳にした瞬間に誰もが思い浮かべられるものです。企業名から外れますが、具体例としては、
スタート START 戦略兵器削減条約 STrategic Arms Reduction Treaty
ユニセフ UNICEF 国連児童基金 United Nations Children’s Fund
ユネスコ UNESCO 国連教育科学文化機関 United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization
アセアン ASEAN 東南アジア諸国連合 Association of South-East Asian Nations
ジャイカ JICA 国際協力機構 Japan International Cooperation Agency
などですね。教科書に載っているような国際機関やマスでおなじみの用語などは、やはり強い。
ですが、すでに有名であるということとは別に、
語感+きれいな字面=覚えやすさ
が決まれば、ネーミングとしてかなりいいセン行くと思います。
語感とは口にしやすい、無理やり感がないもの。上に挙げた国連機関はカタカナにしたときに4文字に収容できますが、同じ国連系でもUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は「ユーエヌエイチシーアール」と読みにくくなってしまいます。
NASA(米国航空宇宙局)やJAF(日本自動車連盟)などもカタカナでたった2文字、3文字。語感がいいと市井に定着します。
きれいな字面とは、略したときに既成の単語になっていることです。上記のSTART、
「日清焼そばU.F.O.」(うまい、太い、大きいの略)なんかがそうですね。
つまり文字(視覚)と音感(聴覚)が掛け合わさりマッチしたとき、その社名、サービス名は親しみをもって迎えられる確率が高まるという仮説です。
社業の向上やサービス自体のブラッシュアップはもちろん大事ですが、それを売る、知ってもらう、ブランディングする場合、ネーミングも疎かにしてはいけないんだなぁと思います。