腸の持病の関係上、健康診断(人間ドック)を受ける際の胃部検査で、人生初となる「胃カメラ」を選択しました。
それまでバリウム一択だったのですが、それがダメらしいことがすでに判明していまして。
前職で健診を受けた病院の老医師が、問診で病名を聞いて顔色を変え、バリウム検査を受けさせてくれなかったんですよ。「かかりつけの先生がいるなら確認して!」と呆れ気味に言われたっけ。
その後しばらくはスルーしてバリウムで受け続けていたのですが(だって胃カメラ怖いんだもん)、このたびの腸の増悪で観念。
先日かかりつけ医におそるおそる確認したところ、「え、バリウムで受けてたんですか?」とドン引きされ、それは避けてください、と。
胃カメラの負担が重い先入観に加え、そもそも自分がバリウム検査をご法度という感覚すらなかったのですよ。
んなことボヤいても始まらない。しぶしぶ胃カメラ検査を受けることにしました。
胃カメラは、喉から通すやつで
ググってみたところ、胃カメラには鼻から通す「経鼻内視鏡検査」と口から通す「経口内視鏡検査」の2種類あり、前者のほうがラクらしい。
予約していた病院にバリウムからの切り替えで経鼻内視鏡検査の予約を試みるも、来年2月まで予約が埋まっているとのこと。ひえーっ!
仕方なく、「経口内視鏡検査」を選びました。
経口内視鏡検査の手順
- 問診票を事前に記入し提出
- 専任らしき看護師さんに呼ばれて、経口内視鏡の部屋へ
- 前処置室で胃の中の泡を消す消泡剤を飲み込む
- 喉に局所麻酔スプレーを当てる
- 検査室に移動し、検査台に体の左側を下にして横になる
- マウスピースを装着され、口から内視鏡が挿入される
- 5分くらいで検査終了
経口内視鏡検査の感想、わかったこと
- 思ったよりもスムーズに進めた
- 局所麻酔スプレーはミントを苦くしたような味で、よだれの処置に困る
- カメラ挿入の際「オエッ」となり、胃のなかでカメラが動く感覚がわかる
- 検査後に検査結果がその場でわかり、医師の説明がすぐ行われる
- 看護師さんが優しい
麻酔スプレーを施された後は、つばきを飲むとむせてしまうため、よだれとして吐き出さないといけない。
検査後もしばらくはよだれが止まらず、やや難儀しました(30~40分くらいで麻酔は切れる。以後飲食は可能)。
案の定、カメラを喉に入れられる際、嘔吐感がありましたが、あとは意外になんとかなりました。
それでも胃の中をカメラに押される圧迫感はたまらず、映画『エイリアン』を思い出しました。フェイスハガー!
バリウム検査は後日送られてくる書類で結果が初めて分かりますが、内視鏡はスピーディ。
検査後、医師がその場で内視鏡撮影写真を見せて、状況説明してくれます。
幸い胃のほうは所見なし。
しかしひそかに感動していたのは看護師さんの対応。
検査中、背中をさすってくれながら「初めてなのに、うまく呼吸できてますねぇ、その調子ですよー、もうすぐ終わりますよー」と声をかけてくれたのはまいったね(子どもか)。
そんなに優しくされると……いけない、だめですw
胃カメラは来年以降も選択する
これくらいなら、なんとかなることがわかったので、来年以降も胃カメラ(喉)を選択することに決めました。あっさり宗旨替えです。
検査後に下剤を飲んで排泄する必要があるバリウムに、さほど負担は感じなかったのですが、胃カメラを経験するとこちらのほうが楽なことに気づかされます。
しかも下剤を飲んでも一度でバリウムは排泄しきれず、繰り返しトイレに駆け込むことになりますから、意外に厄介だったんだな、と。
今回のバリウム検査→内視鏡への変更は、「案ずるより産むが易し」の好例となりました。
胃カメラに躊躇している人、大丈夫。
「これならもっと早く経験しておくべきだった」と感じるくらい、わりと楽ですよ。