hiroki 
着ている服について「どこで売ってるんですか？」と聞かれることがよくあります。どこの服かと聞かれれば「Vivienne Westwood」とか「Paul Smith」とか好きな服について答えられるんだけど、「どこで売っているの？」という問いの答えには困ってしまう。路面店ほか、いろいろなところで買いますからね。
そのうちのひとつがバーゲンですね。といっても、あちこちのデパートでボーナス期に行われる類とも違います。ファミリーセール（ファミセ）という、不定期に行われるクローズド型の販売会です。
通常のSALEでは3割引くらいが相場ですが、ファミセでは30～70%OFF。しかも、週末の1～2日のみ開催のため混雑しがちです。人気ブランドでは買い物客が押し寄せて入場制限がかかり、行列ができることもあります。開催場所はメーカーの本社ビルや、都心のイベントスペースが多いです。
なぜそんなに安いのか。推測ですが「売れ残り」だからじゃないかな。まず正価で展開され→残ったものはSALEに→なおも在庫として残ったものがファミセに、という流れ。1シーズン遅れの、いわゆる型落ち品が普通にワゴンに置かれ、ハンガーに掛かっているように見られます。
だから身につけるものに対して「最新の流行ものでないと」という強いこだわりのある人は、直営店で買ったほうがいいでしょう。できれば常にそうしたい。伊勢丹メンズ館や路面店のキラキラ感は、いつ行っても心ときめくものがあります。
SALEの招待券をどう入手したのか。20年も前の話でうろ覚えですが、知人のコネで同伴者として会場に入り、そこで新規受付希望として住所・氏名を記入したのがきっかけです。以来、系列のメーカーからも不定期で招待状（DMハガキ）が送られてきます。
この手のSALEはアパレル会社や商社の社員家族、取引先などを対象にした謝恩的なものでもあります。一般に周知されることは、ほぼありません。
なんだよ関係者しか入れないのかって？ まぁそうなんですが、下記のような方法があります。
・メーカーが自社のサイト上で告知することがある。
招待制ではないオープンの開催です。開催しているのかどうか調べるには、お気に入りのブランドに「ファミリーセール」と検索ワードを加えてググればOK。
・オンラインショップに登録する。
今や洋服や靴もネットショップは当たり前の時代。お気に入りのブランドのサイトにユーザ登録し、メルマガを購読する。ブランドによってはシークレットのSALE情報を送ってくるところもあるようです。
・知り合いを頼る。
アパレル会社や商社勤務のお知り合いに「ファミセの招待状を送ってほしい」と声をかけてみる。直接の知り合いがいなくても、「知り合いの知り合い」に当たるのも手ですね。
主催者側としても素性が分からない人よりは、ブランドのファンや、顔の知った取引先関係者に来てもらったほうがうれしいでしょう。まぁそれ以前に、正価で買ってくれよと思われてるでしょうけど。
あ、もちろん正価で買うときは買いますよ。「これ！」というものが見つかれば、思い切ります。BEAMSやSHIPSといったセレクトショップで単発買いするときもそう。正価で購入しつつ、かつセールもチェックしつつ、作り手への敬意は忘れないでおきたいですね。
